JR矢板駅と東武鬼怒川線新高徳駅間を結ぶ路線バスが突然運行を休止し、矢板市内の高校に通う生徒の通学に支障が出ている問題で、県や矢板、塩谷、日光の関係3市町は29日、塩谷町役場で早期の運行再開に向けた会合を開く。生活に欠かせないバス路線として補助が可能か、3市町が検討結果を持ち寄る。

 同路線をめぐっては、突然運行を取りやめた藤田合同タクシー(矢板市鹿島町)とは別のバス会社が6月中の運行再開に向け準備を始めている。県は27日、バス会社が運行を再開した場合、補助を出せるかどうか3市町に検討を要請しており、29日の会合ではこの検討結果を持ち寄るほか、運行再開の前倒しの可能性を探る。

 3市町によると、運行休止に伴い通学に影響を受ける矢板市内の中高校の生徒数は現時点で43人。このうち塩谷町は30人、日光市は13人。学校別では矢板中央高19人、矢板高15人、矢板東高(付属中含む)9人。同市外の高校への影響は把握し切れない状況という。