仙台市中心部にカモシカ出没05月30日 20時09分
仙台市中心部の住宅地に、国の特別天然記念物となっているニホンカモシカが現れ、警察や市の職員などが捕獲しようとしましたが逃げられました。
３０日午前９時ごろ、仙台市青葉区の西公園近くの住宅地に体長１メートルほどのニホンカモシカが現れ、近くに住んでいる男性が警察に通報しました。
警察官や市の職員、およそ１５人が、さすまたや網を持って３時間あまりにわたってカモシカを捕獲しようと試みましたが、カモシカは高さ１メートル５０センチの住宅跡地のフェンスを飛び越え、茂みに逃げ込んだため、見失いました。
市によりますと、ことしに入ってニホンカモシカの目撃情報がおよそ３０件寄せられているということで、今回、現れたカモシカも青葉山からエサを探して降りてきたのではないかと見ています。
警察では、パトカーなどで付近の住民に対してカモシカに注意するとともに、見つけた場合はカモシカを驚かせたりせずに直ちに通報するよう呼びかけています。
近くに住んでいる女性は「この辺りでカモシカを見たのは初めてなので驚きました。目がくりっとしていてけっこうかわいいですね。
驚かさないようにして、自然に山に帰ってくれたらいいと思います」と話していました。