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原発事故直後、自衛隊員12人の被曝線量を確認せず

2011年6月17日22時8分

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 防衛省は17日、東京電力福島第一原発の事故直後の3月12、13日に敷地内で作業していた陸上自衛隊員12人の被曝(ひばく)線量をその後2カ月たつまで確認していなかった、と発表した。

 第6師団の福島、郡山両駐屯地などの20人のうちの12人で、注水支援などをしていた。事故直後、東電から線量計を借りて活動したが、同師団は結果を5月下旬まで東電に問い合わせていなかった。

 東電の回答によると、最高値は40歳代の男性隊員で80.72ミリシーベルト(3月13日現在)。70、60、50ミリシーベルト台が各1人、40ミリ台が3人、30ミリ台が2人、10ミリ未満が3人。体調を崩している隊員はいないが、なぜ問い合わせなかったかは確認中としている。

 同省は隊員20人について、内部被曝の線量がわかるホールボディーカウンター(WBC)検査を行う予定。3月12、13日以外は、全員が自衛隊の線量計で活動しており、最高値は22.7ミリシーベルトだった。防衛省の山本尚子衛生官は「(事故直後の)一番大変だった時期の線量を把握できていなかったのは問題だった」と話している。

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