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沢村、2軍戦また0封!次戦で今季初先発、交流戦明け1軍復帰へ

2014年5月29日6時0分  スポーツ報知

 ◆イースタン ヤクルト3―9巨人(28日・戸田) 

 右肩の違和感からの復活を目指す巨人・沢村拓一投手(26)が28日、イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)に6回から登板し、3回41球、4安打無失点と好投した。実戦復帰初戦で1回無失点に抑えた22日の同日本ハム戦(鎌ケ谷)に続く0封だ。次回は6月3日からの同ロッテ3連戦(QVC、ロッテ浦和)での今季初先発が決定的。剛腕が1軍復帰にまた一歩、近づいた。

 荒川の河川敷に位置するヤクルト戸田球場。心地よい風の中、沢村が躍動した。8回2死一、二塁、又野を外角低めの直球で空振り三振。三塁ベンチ後方の土手で観戦していたファンが沸いた。「3イニングを投げて、肩が何ともないということが一番良かったと思います」。全力で腕を振って右肩の回復を猛アピール。自然と声が弾んだ。

 前回登板は1イニングわずか10球。変化球はスライダー、ツーシームが1球ずつだった。この日はフォークも解禁。3回41球、4安打無失点に抑えた。直球の最速は147キロ。「(捕手の)加藤さんに『走者が得点圏にいるときの方が球が速い』と言われました。最初からできるようにしないといけない」と苦笑いしたが、要所で粘って三塁を踏ませなかった。

 これで実戦2試合で計4回無失点。次回登板でいよいよ先発テストに臨む。岡崎2軍監督は「今はいろいろ試している段階。きょうに関してはイニングを投げられたということが一番大きい。次は先発で70、80球を投げてもらう。結果だけでなく内容も見たい」と説明。来月3日のイースタン・ロッテ戦(QVC)で5イニングをメドに先発することが濃厚となった。

 交流戦は日程に余裕があり、先発投手を4~5人で回せるため、沢村の1軍復帰は交流戦明けが現実的だ。ただ、原監督が「力は持っている。スターターとしては日本で一、二を争うスピードを持っている」と話すように、首脳陣の期待は大きい。今後、先発陣の不調やアクシデントが発生したときに、沢村がスタミナ面も含め万全な状態ならば、いつでも入れ替えが可能になる。

 完全復活に向け、沢村に慢心はない。「より質のいいボールを投げるという点ではできたり、できなかったりです。もっとできるようにしていきたい」。技術面や投球内容に納得いかない様子だったが、現時点では3回41球を投げられたことが最大の収穫だ。もう右肩の不安はない。1軍昇格へ、順調に階段を上っている。(片岡 優帆)

 ◆G沢村の経過

 ▽2月3日 春季宮崎キャンプで右肩の不安定さを訴えて2軍降格。

 ▽21日 離脱後、初めてブルペン入り。

 ▽3月12日 13日ぶりのブルペン投球で40球。

 ▽4月5日 発熱と腹痛を訴えて練習を欠席。胃腸炎と診断された。

 ▽9日 練習復帰。

 ▽22日 原監督が「あとは沢村だな。戦力になってもらわないと困る」と奮起を促す。

 ▽5月7日 G球場室内練習場で今年初めてフリー打撃登板。井野、奥村に37球で安打性2本。

 ▽10日 G球場の屋外で2度目のフリー打撃登板。亀井と対戦し、50球で安打性10本。

 ▽16日 G球場でシート打撃に登板。初めて球種を予告しない形で亀井、加治前に計45球。最速141キロで11打数2安打2四球。

 ▽22日 イースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)で200日ぶりに実戦復帰して1回無安打無失点。

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