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アルゼンチン「5年で返済」合意
5月30日 7時49分

2001年に債務不履行に陥ったアルゼンチン政府は29日、主要な債権国との間で、およそ9800億円の債務を5年間で返済することで合意し、国際金融市場への復帰に向け、返済を着実に進められるかどうかが鍵になりそうです。

アルゼンチンは財政収支の悪化による経済危機から2001年12月に債務不履行に陥り、今もドイツや日本など主要な債権国に対し97億ドル、日本円でおよそ9800億円の債務を抱えています。
これについて、パリクラブ=主要債権国会議が29日、発表したところによりますと、アルゼンチン政府は債権国に対し、来年5月までに少なくとも11億5000万ドルを返済するとともに5年間で債務を解消することで合意しました。
パリクラブは、声明の中で「今回の合意は、アルゼンチンと債権国が金融面での関係を正常化するため必要かつ重要な1歩だ」としています。
アルゼンチンでは債務不履行に陥って以降、先進国が投資を凍結したため、経済成長に欠かせないインフラなどへの投資が進まず、老朽化が問題になっています。
また、アルゼンチンでは、通貨ペソの下落に歯止めをかけるための市場介入などで外貨準備が大きく減少していることから、資金調達の多様化が求められていて、国際金融市場への復帰に向け、返済を着実に進められるかどうかが鍵になりそうです。

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