札幌市内で観察された環水平アーク=札幌市中央区の豊平川河川敷で29日午前11時10分
虹のような弧が上空に現れる「環水平アーク」と呼ばれる現象が29日午前、札幌市内で観察された。虹が太陽の反対側に見えるのと違い、太陽方向の低空に見えるのが特徴だ。
環水平アークは、太陽がある程度高い位置にあり、上空の薄雲で氷の粒が太陽光をプリズムのように屈折して色がついて見える現象。
札幌管区気象台によると、市内の広範囲で午前10時ごろから1時間以上にわたってはっきりと見られた。これほど長時間続く事は珍しく、問い合わせが相次いだという。【手塚耕一郎】