FFXIV 召喚士REP検証
|■2014年5月2日検証 同日執筆
今回はホットチリソースなレビューではございません。
新生ファイナルファンタジーXIV (以下、FF14)Patch 2.2における検証を実施。
ことさら「召喚士の火力はナンバーワン」と言われて久しい。
REP –いわゆるログ解析ツール– を用いた数値化が盛んになりつつある。
その折、ツールによる誤差が目立ち、中にはダメージ総量が少ないと言われることも。
そこで、実際のダメージ算出量とREPとの誤差について限りなく正確に算出してみた。
※追記
2014年5月時点で、公式見解によりREPツールは
外部解析ツールとして規約違反と見なされております。
使用は控えられるようお願い致します。
なお、2014年 5/24 放送のプロデューサーライブレターにおいて言及あり。
「開発の立場からは『使用しないでほしい』と言わざるを得ない」とのこと。
召喚士スペック
装備云々ではなく、ステータス。
種族 | ハイランダー♀ | ||
STR | 184 | 攻撃魔法威力 | 507 |
DEX | 202 | 回復魔法威力 | 161 |
VIT | 371 | スペルスピード | 383 |
INT | 507 | 命中力 | 493 |
MND | 161 | クリティカル発動力 | 469 |
PIE | 209 | 意思力 | 302 |
平均アイテムレベル93、
使役するエギはガルーダ。
検証方法は以下の手順とする。
検証手順
検証方法とそのツールのご紹介。
使用ツール | 1. Advanced Combat Tracker Ver:3.1.5 (以下、A.C.T) 2. Bancicam Ver:1.9.1.419 |
検証の内容 | 1.DoTそのものの誤差について 2.コンテージョンによるDoT延長について 3.重ねがけによるDoT延長について 4.ベインによる複数体DoTについて 5.実践的な「60sec」での誤差について |
Bandicamでは録画を行う。
実際に表示される各種DoT値を目視確認、誤差を確認するためである。
検証データその1:REPのDoTダメージは適切か
まずは、1つ目 「DoTダメージの誤差」を調べた。
それが下記の 検証 Report #1 である。
検証Report #01 | オートアタック1撃 | ミアズマ初撃 | DoTダメージ | 総ダメージ |
---|---|---|---|---|
目視確認 | 109 | 53 | 95,89,95,89,92,141,94,98 | 944 |
A.C.T | 109 | 53 | 85,85,85,85,85,85 | 672 |
ご覧の通り、ログに記載されるオートアタック、およびミアズマ初撃ダメージ数は一致する。
ところが、驚いたことにDoTダメージの「回数そのものが少ない」と分かる。
通常8回が換算されるDoT値が、6回にとどまっている。
またその6回分が全て同値であり、DoT値のみでA.C.T計510、目視計782。
DoT値のみの比では、およそ65%分
総ダメージ比でも、71%しか計上されていないことになる。
これは、DoTにも適用される「クリティカルヒット(途中の141)」が差異を広げている。
参考画像はこちら クリックで拡大できます |
検証データその2 : DoTダメージの延長はどうか
次に、ガルーダ・エギによるコンテージョンを試す。
これはDoT効果15秒延長による差異を調べるのが目的である。
先ほどと同様、オートアタック1撃のみで開始、ミアズマ+15秒延長 とした。
検証Report #02 | オートアタック1撃 | ミアズマ初撃 | ミアズマDoT+15秒延長 | 総ダメージ |
---|---|---|---|---|
目視確認 | 77 | 52 | 89,91,94,94,98,89,92,93,97,97,98,147 | 1308 |
A.C.T | 77 | 52 | 85,85,85,85,85,85 | 639 |
A.C.Tではコンテージョンの甲斐なく、DoT回数6回のまま。
DoT値の合計が510、目視では8+4の12回計1179。
DoT値の比では、約43%のREP計上
総ダメージ比に至っても48%しかない。
参考画像 |
検証データその3 : DoTダメージの重ねがけはどうか
では、次に「重ねがけ」について見てみる。
これは、「もしDoT終了前に同じDoTを重ねて延長させたらどうか」を調べるためである。
コンテージョン時とほぼ同じ回数にし、かつ現実的な重ねがけ秒数として
ミアズマDoT残10秒のところで、再度ミアズマとした。
検証Report #03 | オートアタック1撃 | ミアズマ初撃 | ミアズマDoT+残10秒で再DoT | 総ダメージ |
---|---|---|---|---|
目視確認 | 74 | 51+51 | 139,92,95,98,91,97,90,98, 98,94,92,91,94 |
1445 |
A.C.T | 74 | 51+51 | 85,85,85,85,85,85,85,85,85,85,85,127 | 1238 |
やはりというか、何というか、A.C.T上ではミアズマDoT 6+6=12回として計上された。
ところが最後のクリティカルダメージ127が出てきた。 不思議ちゃん。
目視では計13回。
DoT値だけで見ると、A.C.T 12回1062、目視 13回1269となり
ようやく詠唱回数を増やすことでDoT値比83%、
総ダメージ比85%にとどまった。
参考画像 |
検証データその4 : ベインによるDoT拡散は反映するか
ここではミアズマ+バイオラで 2種類のDoTをかけ、ベインで拡散。
これは開始・終了時刻に違いがあるため、どれほど誤差が出るかを見るためである。
検証Report #04 | オートアタック2撃 | ミアズマ初撃 | DoT | 総ダメージ |
---|---|---|---|---|
目視確認 | 75,115 | 81 | 対象A: 89,184,185,188,192, 224,239,187,96,95,147 対象B: 230,195,231,238,183, 192,92,97,141 |
3696 |
A.C.T | 190 | 81 | ミアズマ: 88×13回, 132×1回 バイオラ: 88×13回 |
2691 |
A.C.TでのDoT総計は2420、目視総計は3425。
DoT値の比は70%、総計では72%の減少にある。
想像通り、1体につき6回のDoT換算が、2体に増えただけ。
誤差は1体の時より広がる。当然だよね。
検証データその4:実践的に計測するとどうか
では、最後に実践検証を行った結果を記す。
ここで私は「60秒ルール」を提唱したいと考える。
・1分間、木人1体でスキルを回す (2体ルールでも可)
※ただし60秒を超えたDoT値も換算する
・クスリは使用しない
以上のシンプルルールに加えて、
上記の検証から、「DoT魔法の詠唱回数を増やして、差異を減らす工夫」を導入。
検証Report #05 | 非DoTダメージ | DoTダメージ | ガルーダ・エギダメージ | 総ダメージ |
---|---|---|---|---|
目視確認 | 6820 | 8461 | 5472 | 20753 |
A.C.T | 6820 | 7904 | 5472 | 20196 |
60秒間、録画した画像から全て算出してみた。
なおACT上で分別がつかないため、60秒を超えたDoTダメージも換算している。
すると、DoT値の比は93%の違いにとどまった。
総ダメージ比で見ると97%。 ほぼ誤差なしにまで到達。
参考画像 |
結果と考察、留意点
召喚士独自のベイン、コンテージョンを使って、
複数体を相手にしたり、DoTの効率を上げたりすると、確実にREPとの差は拡がる。
むしろ差異を減らすことは本来のゲーム上「そんなこと考えてプレイ出来ない」のが本音である。
インスタンス・ダンジョンでも討滅戦でもベイン+コンテージョンあっての召喚であり、
これらを封印して、かつ1体に限定して重ねがけをすることは現実的ではない。
つまり、REP至上主義はほどほどに、とお伝えしたい。
それでもより正確なデータが欲しければ、運営側に「DoT値もログ表示して」と懇願すれば良い。
それから、召喚士 (および詩人) の方々へ。
計測値を出されても、その1.1~1.2倍くらいで捉えると良い。
そもそも召喚士は本体+エギの総ダメージで見れば、どのロールよりも火力があるのだから。
総ダメージで他者に負けているなら、それはただの練習不足。