新級してしばらく経ち、子ども達も新しいクラスに慣れてきた頃ですね。ちょっと緊張していた子ども達の気持ちも緩み、勉強の理解度が気になり見てみると愕然となる。ご両親にとっては、今はそんな時期でもあるのではないでしょうか?
そこで今回は、学習塾・進学塾の探し方や学習塾・進学塾選びをする際に知っておきたいポイントをまとめてみたいと思います。ご家族の立場にたった情報やノウハウが一番だとおもいますので、今回は客観的なアンケートデータ、それからご家族の方々がどのように塾を選ばれたのかという生の声をより重視してご紹介していきたいと思います。
小学生の約半数が学習塾に通う時代
お父様、お母様とお話をすると、よくこんなご意見を頂きます。
- 僕たちの頃は、ほとんど学習塾に通っている友達もいなかったし、自分も塾には通っていなかった。
- 進学塾といえば、選ぶも何も近所の塾にみんな通っていた。学習塾も選ぶ時代なのですね。
- 学習塾は中学生になって勉強についていけなくなったら・・・とのんびりしていたら、すっかり勉強嫌いになっていた。周りはみんな学習塾に言っていると聞き、焦りました。
一方、こんな意見もお聞きします。
- 希望の学校に進学することによって、優秀な仲間に恵まれたり、学生時代を楽しくすごすことができたりと、頑張るメリットは多い。だから、子どもには希望の学校に行くために早いうちから学習塾に通わせることにした。
- 学習塾では、効率的に学力を上げる指導をしてもらえると思う。学校や習い事、お友達との遊びなど、今の忙しい子ども達にゆとりの時間も確保してやりたいので、塾に通ってみたらどうかと思った。
- 学校任せにはできないけれど、家で勉強を教える事ができないし、教えても子どもは親の声は素直に聞いてくれない。学習塾に通うだけでも安心感が違う。
小学校4年生あたりからどんどん入塾者が増えます。小学4年生の約4割は、塾に通っており(塾に通った経験がある)、中学3年生では、6割近くの子どもたちが塾に通っているという調査結果もあります。子どもを将来的に大学に進学させたいと考えているご家庭に絞ると、その確率はもっと高くなるはずなので、やはり多くの子ども達が塾に通っている、というのは本当のようです。
そもそも塾や習い事に通わせて、成果はあるの?
Benesse教育情報サイトに面白いアンケートデータがありました。
学習塾以外の習い事も含めたアンケート結果ですが、ほとんどの保護者が、効果を実感しているようです。ここでの効果は、学力向上はもちろんですが、その他の効果も含めて「よかった」との認識が生まれていると思います。例えば学校や家庭以外との大人とのコミュニケーション経験をもつことや、他の学校の友達と親しくなり仲間意識を持つこと、目標をかかげそれに対して努力し成功体験を積むことなど、目に見える学力向上意外にもご家族が感じる社会性などの力を育んだと実感されているように思います。
学校の勉強だけでは足りないの?
実際問題として、学校の先生の人数・業務時間を冷静に考えると、無理、と回答せざるを得ないと思います。もちろん、先生の中にも、本当に素晴らしく、多くの業務や役割や雑務を抱えながらも驚異的な指導力を発揮している方もいらっしゃることと思います。また、学校の体制として学習塾の通学が不要なほど、しっかりと学力アップができるよう努力されているところもあります。
ただ、一般論としては、ほとんどの場合、なかなか学校の授業や宿題だけではせっかく子ども達がもっている能力を磨き、開花させることは難しい、というのが現実ではないでしょうか。
また、勉強のやり方、進め方、モチベーションの上げ方など全て自分でコントロールでき、進めていくことができる類まれな能力を持つ子どもも実際にいます。そして、そのサポートができるご家庭もあります。とはいえ、一般的に子ども自身の力もご家庭でできるサポートの質と量も限られています。また、塾と家庭を切り分ける事で、子どもに対しての効果的なサポートを役割分担できるというメリットもあります。
そういった背景があって、このアンケート結果にあるように塾や習い事をさせてよかったという声が多くなると思うのです。
今回は、アンケートデータとご家族の皆様からお聞きした生の声をもとに、学習塾・進学塾の有効性など一般的な状況をご紹介しました。
では、どのように自分の子どもに合う学習塾や進学塾を選べばよいのか?
このテーマについては、ぜひ次回お話していきたいと思います。
また、いろいろ参考になる情報を調べて、皆さんにお役立て頂けるよう考えてみます。