2014年05月30日 17:00 [Edit]
来た、観た、呆れた - 品評 - Google Chromecast
本品「Google Chromecast」は、Apple TVのChrome版…でもなければ、Android版…でもなかった。
Apple TVが9800円で、Chromecastが4200円(どちらも税別)。なんとなく価格差がiPhone 5sとNexus 5みたいでしょ?だとしたら価格性能比もそんなもんじゃないかって…
ちゃんちゃん。
- まず本体。これだけHDMI端子に刺せばいいように見えますよね。違うんですな。HDMIは給電できんとです。ではどこから電気を手に入れる?はい、USB!
- なので商品画像は本体のみではなくそれがはっきりとわかるものをあえて選ばせていただいました。まあここまではGoogleのプロダクトデザインだけが悪いのではなく、HDMIという規格の制約ゆえということで大目に見ましょう。
- ところがですね、我が家のTVの場合、このケーブル、横からはみ出ちゃうんですわ。どうあがいても。親切にもChromecastにはHDMI延長ケーブルがついてくるのでそれ使えばなんとかなると言えなくはないんですが、鍵型ののとっつぁんの名にかけて、それやったら負けのような気が…
- とはいえ、Chromecastは腐ってもデジタルガジェットです。「見た目があぁぁ」とかいいだしたら、お値段もほぼ一緒のRaspberry Piとかの立つ瀬がありません(というか、裸の基盤で勃つ、いえ萌えるのがファン)。気を取り直してセットアップしましょう。
- ふーむ、まずChromecast固有のESS-IDに一時的に設定用端末のWifiセットして、設定アプリ(iOS / Android)の指示に素直に従って、最後にお茶の間のESS-IDを設定する、と。なんかWifi対応のデジカメみたい。つまりWifi付きデジカメが設定できる人なら難なく初期設定できる、と。
- でも今時5GHz未対応?2.4GHzのみ?そんな周波数で(混信)大丈夫か?
- で、ここから何出来る?
- iOS/MacでAirplay Mirroringみたいなことが、Android端末で出来る?それ、カスタムROM入れないと出来ませんから、残念!
- 気を取り直してYouTube。お、TVらしいアイコンが増えてるぞ。これを押せば再生されるんだよね…
- あれ?こんなの出てきちゃってるんだが…
- なんか3回に1回、いや四割ぐらいの確率でこうなっちゃうんだが…
- せめて(この記事を書くのにも使っている)Chromeブラウザー(Mac版)の表示ぐらい…え?要Plugin?しかもβ?
- なんだこのレイテンシー。一秒近く遅れてない?コマ落ちまくってない?
- なんか消耗した。Apple TVに切り替えてみよう。AirPlay Mirroring -- あー、YouTubeってこんな快適だったんだー。
- Chromeもぬるぬる動くぞ!しかも現在表示されてるタブだけじゃなくて画面全体が!ここでChromecastにもCastしたらどうなるの…あ、動く。ある意味当然か。
- YouTubeやChromeだけじゃない。何もかも見えるぞ、見えるぞ、見えるぞ!
- しかもiOSデバイスやMac抜きでも、STBとしては結構使い物になるし。
というわけで私はそっとChromecastのplugを抜きました。いや、抜こうとして「あちっ」ってなりました。これ、コーヒーメーカーの保温板ぐらい熱くなってない?
いやあ、正直ここまでApple TVと差があるとは思いませんでした。真っ正直にiPhone 5sとNexus 5ぐらい、せめてGelaxy Nexusぐらいの差かなあ、と。実際の差は、現行MacBook Airと今は亡きというかChromebookに屠殺されつつあるNetbooks以上と言わざるを得ません。Apple TVより優れているのは価格とサイズだけ。あとは比べるのもおこがましい。
小粒でピリリと辛いデジタルガジェットをお探しの方はRaspberry Piにしときましょう。YouTubeも1080pで再生出来るぞ!
フラットTVをデジタルプロジェクターが欲しい方、Apple TVにしておきましょう。iOSもMacもお使いでない方は…どなたかいいMiracast Boxを代わりに紹介してくださいませ…
文字通り(指を?)やけどしたい方は…どうぞ。ここ数年私が指を触れた中ではホッテストデバイスです。というのかこれ本気で初期不良とかじゃ…
(consurmer)dan;
Posted by dankogai at 17:00│Comments(0)│TrackBack(0)