内閣人事局が発足「国民念頭に仕事を」5月30日 11時25分
中央省庁の幹部職員の人事を一元的に管理する内閣人事局が30日発足し、安倍総理大臣は職員に対し「行政の縦割りは完全に払拭(ふっしょく)されるので、日本国民、国家を常に念頭に仕事をしてもらいたい」と訓示しました。
政府は、中央省庁のおよそ600人の幹部職員の人事を一元的に管理することを柱とした国家公務員制度改革の関連法が成立したことを受けて、30日、内閣官房におよそ160人の体制で「内閣人事局」を発足させました。
安倍総理大臣は「内閣人事局」が設置される中央合同庁舎で、内閣人事局を担当する稲田行政改革担当大臣らとともに看板かけを行いました。
このあと、安倍総理大臣は職員に対し「これからは一つの大きな日本丸という船に乗り、いかに間違いのないように効率的に目的地に到達できるかという観点から仕事をしてほしい。行政の縦割りは完全に払拭されるので、日本国民、国家を常に念頭に仕事をしてもらいたい」と訓示しました。
内閣人事局の発足を受けて、中央省庁の幹部職員の人事は、官房長官が作成する幹部候補者名簿を基に、各大臣が人事案を作成し、総理大臣や官房長官と協議したうえで決定する仕組みに改められます。
また、内閣人事局には、これまで人事院や総務省が担ってきた国家公務員の採用試験や研修、各行政機関の機構や定員の管理、各省庁のポストごとの人数や給与を決める、いわゆる「級別定数」の管理などの業務が移管されます。
「従来の縦割り行政排除を」
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「従来の縦割り行政を排除して、優秀だと言われる霞が関の官僚が一枚岩になり、さまざまな課題に迅速に対応することができるような仕組みをしっかりと作っていきたい。官僚人事は長年培われてきた慣習を大事にやってきたが、世の中は大きく変わっている。基本は国民のために奉仕することができる人事体制をしっかり作り上げていくということだ」と述べました。
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