米国がアジアにMD追加配備、韓国にも参加迫る

韓国軍「まだ協議していない」

 米国が主導するミサイル防衛(MD)システムに韓国を参加させるため、米国による全方位からの圧迫が進んでいる。

 まず米国連邦議会が、国防総省に「韓米日3カ国間のミサイル協力強化案について評価を行い、報告せよ」と指示した。続いて28日(現地時間)にはジェームス・ウィンフェルド統合参謀本部副議長も、あるセミナーで「北朝鮮の脅威に備え、アジア・太平洋地域にMDを追加配備する案を検討している」「米国本土を潜在的脅威から保護するため、必要ならば世界のどこにでもMDを緊急に追加配備する準備ができている。特に、米国政府は、同盟国やパートナー国に独自のミサイル防衛網を整えると同時に、地域のミサイル防衛協力を強化するよう勧告している」と語った。

 韓国を名指ししてはいないものの、ウィンフェルド副議長の発言は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「米国防総省が、MDシステムの中核となっているTHAAD(戦域高高度防衛ミサイル)の韓国への配備を検討中」と報じたことで注目を集めた。しかし、THAADの韓国配備に関する報道について、韓国国防部(省に相当)のキム・ミンソク報道官は「韓国政府と協議したことはなく、米国でしか出ていない話とみられる。韓国が米国のミサイル防衛体系に編入されることはない」と語った。

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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