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2014/5/29(木)
旧長谷川邸から大判小判 松阪商人の千両箱発見 江戸―明治期の貨幣
【発見された千両箱を前に享保大判金を手にする山中市長=松阪市の旧長谷川邸で】
【松阪】松阪市は二十八日、同市魚町の旧長谷川邸から、大判小判など、江戸―明治時代にかけての貨幣五十四点が入った千両箱が見つかったと発表した。山中光茂市長は「豪商のまちとしての文化的価値を証明するもの。市民や地域に定着する材料として活用を図りたい」と期待を込めた。
千両箱は、縦四七・五センチ、横二六センチ、高さ一九・五センチのヒノキ製で、側面には「長谷川」の文字が、ふたには同家繁盛を願ったとされる「長福」の文字が墨書きされている。
中には、八代将軍徳川吉宗の時代、享保十(一七二五)年鋳造とされる享保大判金(縦一五・三センチ、横九・四センチ、重さ一六五・一グラム)一枚や、江戸初期の慶長六(一六〇一)年発行の慶長小判(縦七センチ、横三・八センチ、重さ一七・八グラム)七枚を発見した。
ほかに一分金など金貨類十九点▽丁銀など銀貨類二十点▽天保通宝など銅貨類三点▽明治以降の金貨やメキシコ銀貨など外国貨幣四点―を確認。
また、内訳を書いた明治四十年四月作成の目録も見つかったことから、十一代当主・定矩が収集品として集めていた可能性が高いという。出所が確かなことや質量などから全て本物と断定した。
長谷川家は、木綿問屋から財を成した松阪出身の豪商の一つで、江戸から現在に至るまで創業以来の土地で営業を続ける唯一の老舗商家とされる。同邸は店舗や居宅として使用されていたもので、平成二十五年四月、同家現当主・俊氏から市に寄贈を受けた。
市によると二月二十八日午前十時ごろ、企画展への出品資料を探していた同市文化課職員が、同家の資料などが所蔵されている表蔵の棚の奥で千両箱を発見。別の場所に保管されていた鍵を使って中を確認したところ、小判などを発見したという。市は同家の了解を得て二十年度から邸内を調査していたが、これまで存在は確認されていなかった。
市が確認を取ったところ現当主も存在を知らず、「有効に活用してほしい」と返答があったという。同市文化課の木野本和之主幹は「金銭的価値は定かでないが、長谷川家の調査対象に貨幣が加わったという意味でも文化的価値は高い」と話した。
六月十五日から毎月二回、同邸の公開日に合わせて資料の一般公開を予定している。
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