2014年5月30日12時11分
九州電力川内(せんだい)原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)の操業差し止めを求めて鹿児島地裁で係争中の原告住民が30日、運転停止中の1、2号機を再稼働しないよう求める仮処分を同地裁に申請した。
申請したのは、訴訟原告団2242人のうち、鹿児島、熊本、宮崎の3県の計23人。1、2号機は、運転再開をめぐって原子力規制委員会が新しい規制基準に基づく優先審査を進めているが、原告住民らは「再稼働が迫る中、判決を待てば手遅れになる」と申し立てを決めた。
申立書では、九電が同原発の安全対策の基準となる「基準地震動」を620ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)と設定しているのを過小評価だと主張。「耐震安全性は著しく不十分で再稼働すれば事故の恐れが否定できず、住民に危険が及び、人格権が侵害される」と訴えている。
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