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鶴岡も離脱…“捕手受難”続きの阪神で露呈した「育成下手」

日刊ゲンダイ 5月30日(金)14時32分配信

「鶴岡不在でボロボロになってるようではアカンのやけど……」

 阪神OBの評論家・福間納氏がこう言う。29日の西武戦はとんでもないボロ試合だった。6人の投手が19安打を浴びて大量13失点。目下、12球団最弱の西武に連敗である。投壊の原因は、チーム最多の26試合にスタメンマスクをかぶる鶴岡(36)の離脱(右脇腹痛)も影響しているのだろう。

「捕手が誰であろうが投手がしっかり抑えるのが基本とはいえ、この日の投手は捕手の梅野とイマイチ呼吸が合っていなかったように見えた。梅野は新人で経験不足もあるかもしれないが、彼が要求したコースに投げきれず、甘く入って何本も痛打を浴びた。投手も本当にこのコースでいいのか、と信用しきれなかったのかもしれない」(福間氏)

 それにしても阪神の捕手は受難続きだ。今季は藤井、鶴岡が相次いで故障離脱。03年、05年優勝メンバーの矢野以降、正捕手を固定できず、しかも獲得した捕手は、すでに引退した城島を筆頭にケガばかりしている。球界では「阪神の捕手は何かにとりつかれているんじゃないか」との話もある。しかも阪神には、捕手を育てる意思が見えてこない。24日以降、3試合で先発マスクをかぶり、27日には藤浪を好リードするなど投手陣を引っ張った清水をこの日は使わず、新人の梅野を先発起用した。

■補強する捕手はベテランばかり

 阪神の捕手の歴史を振り返れば、捕手に悩むのもわかる。阪神の生え抜きの正捕手は、「大学ナンバーワン捕手」と言われた木戸以来、一人も育っていない。矢野も中日からトレードで獲得した選手だし、当時の2番手捕手も元日本ハムの野口だった。

「矢野の後継者として狩野を育てようとしたが、失格の烙印を押されて外野にコンバートされた。若手のことを信用できないのか、スカウトの見る目がないのか。結局、城島や藤井、日高と他球団で実績のあるベテラン捕手ばかり獲得するツギハギ補強になっている。そりゃ、ケガのリスクも高くなりますよ」(マスコミ関係者)

 原因はフロントにあるようだ。

最終更新:5月30日(金)14時32分

日刊ゲンダイ

 

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