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更新日:平成26年5月27日
担当:消費・安全局 動物衛生課
平成25年10月に我が国では7年ぶりの豚流行性下痢の発生が確認されました。平成26年5月26日現在、1道37県701農場において発生が確認されています。
豚流行性下痢は、家畜伝染病予防法に基づき獣医師が届け出る届出伝染病に指定されています。
本病は糞便等を介して直接的又は間接的に経口感染するため、本病の発生予防及びまん延防止には、飼養衛生管理基準の遵守の徹底をお願いします。
本病は豚等の病気であり、人に感染することはありません。
発生県 |
初発事例確認日 |
発生件数 |
発症頭数 |
死亡頭数 |
頭数の最終確認日 |
北海道 |
平成26年4月14日 |
13 |
32,133 |
7,868 |
平成26年5月14日 |
青森県 |
平成26年2月24日 |
18 |
112,060 |
18,245 |
平成26年5月16日 |
岩手県 |
平成26年4月16日 |
16 |
29,469 |
4,234 |
平成26年5月11日 |
宮城県 |
平成26年4月21日 |
13 |
6,205 |
1,941 |
平成26年5月13日 |
秋田県 |
平成26年4月19日 |
9 |
5,114 |
3,376 |
平成26年5月15日 |
山形県 |
平成26年4月12日 |
4 |
1,069 |
216 |
平成26年5月8日 |
福島県 |
平成26年4月11日 |
7 |
8,102 |
1,777 |
平成26年5月8日 |
茨城県 |
平成25年11月18日 |
7 |
2,411 |
719 |
平成26年4月13日 |
栃木県 |
平成26年4月6日 |
21 |
31,360 |
20,330 |
平成26年5月7日 |
群馬県 |
平成26年4月7日 |
34 |
36,524 |
10,074 |
平成26年5月15日 |
埼玉県 |
平成26年3月28日 |
1 |
31 |
25 |
平成26年3月28日 |
千葉県 |
平成26年3月27日 |
87 |
67,690 |
17,589 |
平成26年5月11日 |
神奈川県 |
平成26年5月4日 |
1 |
208 |
9 |
平成26年5月4日 |
新潟県 |
平成26年4月10日 |
29 |
22,853 |
6,102 |
平成26年5月10日 |
富山県 |
平成26年4月11日 |
3 |
740 |
590 |
平成26年5月9日 |
石川県 |
平成26年4月11日 |
1 |
797 |
52 |
平成26年4月18日 |
福井県 |
平成26年4月15日 |
1 |
163 |
31 |
平成26年5月8日 |
山梨県 |
平成26年5月8日 |
3 |
699 |
63 |
平成26年5月16日 |
長野県 |
平成26年5月6日 |
2 |
3,876 |
426 |
平成26年5月13日 |
岐阜県 |
平成26年4月14日 |
5 |
13,100 |
4,514 |
平成26年5月9日 |
静岡県 |
平成26年4月10日 |
19 |
14,042 |
2,580 |
平成26年5月16日 |
愛知県 |
平成26年2月16日 |
58 |
18,680 |
10,583 |
平成26年5月15日 |
三重県 |
平成26年3月29日 |
16 |
12,115 |
4,084 |
平成26年4月27日 |
鳥取県 |
平成26年3月13日 |
1 |
178 |
79 |
平成26年3月31日 |
岡山県 |
平成26年3月13日 |
2 |
4,086 |
44 |
平成26年5月6日 |
広島県 |
平成26年5月9日 |
1 |
640 |
81 |
平成26年5月14日 |
徳島県 |
平成26年5月14日 |
1 |
270 |
0 |
平成26年5月14日 |
香川県 |
平成26年4月2日 |
3 |
8,669 |
1,946 |
平成26年5月16日 |
愛媛県 |
平成26年4月4日 |
3 |
1,007 |
442 |
平成26年5月9日 |
高知県 |
平成26年3月4日 |
3 |
523 |
15 |
平成26年5月2日 |
福岡県 |
平成26年3月20日 |
5 |
1,205 |
51 |
平成26年4月24日 |
佐賀県 |
平成26年3月14日 |
10 |
5,498 |
2,179 |
平成26年4月21日 |
長崎県 |
平成26年3月28日 |
19 |
8,549 |
4,397 |
平成26年5月8日 |
熊本県 |
平成26年1月28日 |
31 |
37,351 |
5,189 |
平成26年5月16日 |
大分県 |
平成26年3月16日 |
5 |
8,335 |
6,861 |
平成26年4月21日 |
宮崎県 |
平成25年12月13日 |
78 |
40,951 |
26,812 |
平成26年5月16日 |
鹿児島県 |
平成25年12月11日 |
167 |
206,193 |
36,336 |
平成26年5月9日 |
沖縄県 |
平成25年10月1日 |
4 |
242 |
75 |
平成26年4月7日 |
合計 |
38道県 |
701 |
743,138 |
199,935 |
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(参考)PEDワクチン供給について(獣医師のみなさまへ)(PDF:100KB)、PEDワクチン供給について(養豚農家のみなさまへ)(PDF:368KB)、PEDワクチン供給について(販売事業者のみなさまへ)(PDF:234KB)、ワクチンの安定供給対策について(PDF:414KB)
公庫の相談窓口設置ページへのリンク (http://www.jfc.go.jp/n/release/pdf/topics_140428b.pdf)
豚流行性下痢(PED)は、1971年に英国で豚伝染性胃腸炎(TGE)と異なる感染症として最初に認識され、1978年にベルギーで本疾病の病原体としてコロナウイルス様粒子が確認された。その後、欧州では、チェコ共和国、ハンガリー、イタリア、ドイツ及びスペインにおいても発生が確認され、散発的に発生している。
一方、アジア地域では、中国において1973年に発生があったとされ、韓国では1992年に発生が確認(1987年には発生していたとする報告がある)されている。日本では1982年に、PEDを疑う子豚の下痢症が報告され、その後1990年代に流行が認められている。その他、アジアでは、ベトナム、タイ、フィリピン、台湾等でPEDの発生が確認されている。また、2010年以降、中国において新しいPEDウイルス株の大規模な流行があり、被害が深刻化している。
なお、本病はOIEのリスト疾病ではないため、各国は本病の発生をOIEに通報する義務はない。
以下に、世界での豚流行性下痢の発生状況についてとりまとめた。
世界での豚流行性下痢の発生状況について(PDF:390KB)(平成26年1月8日:平成26年5月23日更新)
米国では、2013年4月に初めて豚流行性下痢の発生がオハイオ州において確認され、その後、発生は急速に拡大している。米国では、本病の発生に関する法的な届出義務はなかったが、2014年4月18日、米国農務省は、本病に届出義務を課す計画を発表。本病に対するワクチンは承認されていない。
なお、現在、米国で流行しているウイルスの由来については、遺伝的系統解析の結果、2010年以降中国で大規模に流行している新しいPEDウイルス株と高い遺伝的類似性を持つことから、中国を由来とする可能性が高いと考えられている。
カナダでは、2014年1月以降発生が確認されている。
米国における豚流行性下痢(PED)の発生状況 |
カナダにおける豚流行性下痢(PED)の発生状況 |
米国における豚流行性下痢(2013年4月~2014年4月)の発生の推移(アニメーションGIF)(GIF:2,477KB)(注意:アニメーションGIF形式。別ウインドウで開きます。)
(分割版)2013年4月~2013年12月(アニメーションGIF)(GIF:1,665KB)、2014年1月~4月(アニメーションGIF)(GIF:814KB)
消費・安全局動物衛生課
担当者:防疫業務班
代表:03-3502-8111(内線4582)
ダイヤルイン:03-3502-5994
FAX:03-3502-3385