極小の「生きた化石」、ニュージーランド沖で発見

2014年05月30日 08:52 発信地:ウェリントン/ニュージーランド

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×海洋性環形動物の棲管内で発見された微生物「Protulophila」のポリプと接続の構造を、樹脂包埋法を用いて走査型電子顕微鏡で撮影した画像。(c)AFP/PAUL TAYLOR/NATURAL HISTORY MUSEUM

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【5月30日 AFP】400万年前に絶滅していたと考えられていた海洋微生物が、ニュージーランド沖で生息しているのが見つかったと、国際研究チームが29日発表した。

 同国の国立水・大気研究所(National Institute of Water and Atmospheric ResearchNIWA)によると、サンゴやイソギンチャクの仲間であるこの微生物は「protulophila」と呼ばれる触手を持つポリプの一種で、海洋性環形動物の体内にコロニーを作る。化石研究で、古くは1億7000万年前のものが、欧州と中東で見つかっていた。

 この微生物は以前、400万年前に形成されたとみられる岩から検出され、それより年代の新しい標本からは見つかっていなかった。しかし後になって、これまで考えられていた生息域から地球半周分離れたニュージーランドで採取された約100万年前の標本からも見つかった。

 この発見を受け、より新しいサンプルの調査を急いだところ、2008年に同国南島(South Island)のピクトン(Picton)付近でNIWAが採集した海洋性環形動物の体内からこの微生物が見つかったという。

 NIWAの海洋生物学者、デニス・ゴードン(Dennis Gordon)氏によると、研究にはNIWAの他、英自然史博物館(Natural History Museum)とオスロ大学(University of Oslo)の研究者らが参加した。次の段階として、遺伝子配列を解読するためより新しいサンプルを見つたいとしている。(c)AFP

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