人肉饅頭

饅頭の起源は、3世紀の中国・三国時代。

南蛮平定に向かった蜀の諸葛亮孔明が
「川の氾濫を鎮めるためには、人間の頭を川に生け贄として捧げる」
という悪習を聞き、それを止めるためさせるため、人の頭に模した饅頭を作ったのがはじめとされています。

imagesしかし、その悪習は後世にも残り、今なお饅頭に人肉を詰める「人肉饅頭」なる形で、同地に残されているという噂もあります。

「中国では病気の治療として人肉を食べる風習が存在し、災いを取り払うとされています。だから、このような『人肉饅頭』が存在していてもおかしくないだろう」

と華僑の人の証言もあります。

事実、中国・四川省では、2004年に墓場から死体30体を盗み、スープにして妻の病気を治そうとした男が逮捕されています。

占い師に「妻の病気を治すには人肉を食べさせることが一番効果がある」と言われ、犯行に及んだというのだ。

また、トラックの荷台からスープ用の胎児の頭が発見される事件が起きたり、中国の作家・鄭義氏が発表した『食人宴席-抹殺された中国現代史』(光文社刊)によれば、文革期に中国農村部で“食人パーティー”なるものが開催され、人間が人間を喰らう惨たらしい光景が広がっていたともいわれています。

前出の華僑の人がいうには、

「子供の脳ミソなら、1500元。中国のブラックマーケットではニーズに応え、こうした食用の人肉が普通に売られていますよ。墓を荒らして死体を掘り出したり、人身売買ルートから入ってきたり、あと中国は死刑囚が多いからね。役人を買収して買い取ることもあるみたいですね」

『人肉饅頭』の中身も、おそらく、こうした人肉市場から調達しているのだろう。

中国農村部では今なお残されているという食人文化。

人肉を漢方薬、また災いを取り払う神聖な生け贄と考え、諸葛亮孔明の時代から行われてきた悪習を断ち切るのは不可能なのかもしれない。

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実録・リアル食人族【字幕・吹き替え】サンディ・ガーディナー
by カエレバ