府が最有力候補としてリゾート計画を進めているのは、大阪湾の埋め立て地「夢洲(ゆめしま)」だ。ここは、北京に敗北した08年の夏季五輪誘致の際に選手村の建設候補地だった。府は、米ラスベガスに本拠を置くシーザーズ・エンターテインメントやゲンティン・シンガポール、MGMリゾート・インターナショナルなどのカジノ運営企業と、計画立案を目的に協議を始めた。
松井知事によると、建設コストは5000億円を超える可能性があるという。
観光庁の宿泊旅行統計調査によれば、13年の外国人延べ宿泊数を都道府県別にみると、東京が998万人でトップ、大阪は2番手の431万人。3位は外国人にスキーリゾートへの人気が高まる北海道で305万人。
松井知事はIR立地準備会議の席上、「IRで大阪、関西に人を集めて経済を拡大させる。東京一極集中ではなく、大阪との二極体制を作る」と訴えた。(ブルームバーグ Shigeru Sato)