赤と青、白のチョークで黒板に書かれた英語の文字がフロントデスクの上に並ぶ。小さなロビーのソファ横の小さなトレイに乗ったインセンス(香)の香りがロビーを覆う。今ではホテル東洋の9割の客が海外からの旅人だ。
スペインやフランス、東南アジアからのバックパッカーが泊まりに来ると浅田氏。
「町がもっときれいになれば、より多くの外国人観光客がやってくるだろう」と話し、アジアからの泊まり客からは「あいりん地区のドラッグの問題を心配する声も聞こえてくる」という。
昨年6月上旬、松井知事はニューヨークにいた。タイムズスクエアやハーレム、グランドセントラル駅などを視察、大都市が抱える問題の解決に向けたニューヨーク市の再開発事例を学んだ。松井知事は電子メールで、「かつては治安が悪いといわれていたハーレム、ダウンタウンがたくさんの人でにぎわっているのを実感してきた」とコメントした。