浄化へ5カ年計画
大阪府と府警本部、大阪市は4月、府内の薬物犯の2割が検挙されるあいりん地区を中心とした地域を対象に、アンフェタミンなどの覚醒剤取引やゴミの不法投棄を取り締まる5カ年計画をまとめた。計画によると、府警は特別捜査体制を確立し、内偵捜査による証拠収集と被疑者の早期確保を行う上、密売が日常的に行われている同地域内に防犯カメラ30台を整備する。
あいりん地区にも変化が見える。2000年ごろになると、労働者向け宿所を改良し新しい客を招き入れようとする動きが出てきた。ターゲットは海外からのバックパッカーだ。西成区で「ホテル東洋」を経営する浅田裕広さん(37)も行動を起こした一人だ。
07年に祖母から5階建ての宿泊施設を引き継いだ浅田氏は、安価な部屋を求めるバックパッカーのニーズに合わせて、施設をゲストハウスに改良した。
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