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マレーシア機捜索、ふりだしに? 「音波は無関係」見解

朝日新聞デジタル 5月29日(木)11時32分配信

 行方不明になっているマレーシア航空MH370便をめぐり、米海軍当局者は28日、捜索場所特定の根拠とされた海底からの音波が、飛行記録を収めたブラックボックスとは無関係との見方を示した。米CNNが報じた。事実ならば、残骸も見つかっていないMH370便の捜索は、ふりだしに戻ることになる。

 3月8日未明に乗員・乗客239人を乗せてクアラルンプールを離陸後、消息を絶ったMH370便をめぐっては、4月上旬に豪海軍艦船がパース北西1700キロ周辺のインド洋上で4回音波を探知したと発表。アボット豪首相が「ブラックボックスから発せられたものだとの強い確信がある」と述べ、同海域での不明機捜索の根拠とされてきた。

 これに対し、米海軍の海洋工学部門幹部は、検出された音波の発信源について、飛行速度や高度などが記録されたフライトレコーダーでも、操縦室内の音声が記録されたボイスレコーダーでもなく、船か別の電気製品からでた音波だと考えるのが妥当だと指摘。捜索に携わる当局者は、同様の見方をしているという。

 捜索は約850平方キロに及ぶ南インド洋の海域で続けられてきたが、手がかりは得られていない。(ワシントン=奥寺淳)

朝日新聞社

最終更新:5月29日(木)12時46分

朝日新聞デジタル

 

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