[PR]

 行方不明のマレーシア航空機MH370便について、捜索を主導する豪政府は29日、飛行記録を収めたブラックボックスから発せられた可能性のある音波が探知された海域が、同機の墜落場所とは無関係だったとの見解を明らかにした。音波情報をもとに3カ月近く続けた捜索活動は失敗に終わった。

 豪当局は28日、米軍から貸与された自律型無人潜水機による海底の捜索を終えた。音波情報をもとに計850平方キロ以上の海底を捜索したが、残骸などは見つからなかった。4月上旬に複数回、音波を探知した海域について「MH370便の最終地ではない」(豪運輸安全局)との結論に達したという。

 米CNNは29日、米海軍の海洋工学部門幹部の見方として、検出された音波はブラックボックスとは無関係で、船か別の電気製品からのものだと考えるのが妥当だと指摘した。