1975 年に連載を開始し、現在までに単行本49 巻が刊行され(白泉社刊)、アニメ、ドラマ等様々なメディアで絶大な人気を博している本作品がこの夏、ついに青山劇場に登場します。
主人公は地味で平凡な少女、北島マヤ。彼女が伝説の大女優、月影千草と運命的な出会いを果たし、演劇を知ったことで人生が輝き始めます。永遠のライバル、姫川亜弓との戦い、マヤを見守り続ける桜小路優のやさしさ、大都芸能の冷血漢、速水真澄の秘めた想い、その秘書、水城冴子の献身、そして伝説の演劇作品『紅天女』への道―――。
今回は、原作の中で特に人気が高く、初の舞台化となる【華やかな迷路】編、【冬の星座】編を中心に、『ふたりの王女』『カーミラの肖像』など様々な劇中劇も織り込まれます。
「ガラスの仮面」は夢を追い続けることの素晴らしさを私たちに教える不朽の名作です。
会見コメント
■美内すずえ(原作)
「素晴らしい演出家、キャストをお迎えして、もうすぐ閉館の青山劇場の大きな公演になるかと思います。
漫画をずっと描いてきましたが、紙の世界なので、こうして立体的に舞台で演じる姿を見ることができるのはとても嬉しいことだと思っております。
劇中劇『ふたりの王女』もしっかりとG2さんが書き込んでくれています。
1回の舞台で2度3度楽しめるようになっていますので注目して下さい。」
――キャスティングについて
「北島マヤ役でいつも頭を悩ますのですが、貫地谷さんのお名前を聞いて一発OKを出しました。ぴったりだなと思いました。
マイコさんのお話が出た時にピンとくるものがあって、「この人だ」と思いました。
一路真輝さんのお名前が出た時も、お若いのによく引き受けて下さった!と思いました。浜中さんも小西さんも東風さんも皆さまはまり役で、すごく楽しみにしております。」
――原作の結末はどうなる?
「結末は20年近く前に出来上がっています。最終ページの構成もセリフも決まっています。なんでそこまで辿り着かないんだろう・・・という気がしているんですが、頑張って描きますのでよろしくお願いします。」
――ご執筆中の50巻は?
「もう少しお待ち下さい。」
――貫地谷さんに期待することは?
「貫地谷さんが感じてくださっている北島マヤを表現してくださることが良いことだと思っています。才能を存分に発揮して頂きたいと思っております。
行き詰まった時は何かお手伝いさせて頂ければなと思います。」
■G2(脚本・演出)
「普段あまりプレッシャーを感じることがないのですが、今回はプレッシャーの連続です。
原作が大変名作であるということ、舞台の世界を舞台としていること、大変に長い間書かれている原作からどこを選ぶか。
八方ふさがりの中で、最も舞台化が難しい、マヤがピンチに陥る箇所と、マヤと亜弓が直接対決をする箇所を中心に話を作ることにしました。
美内先生にもアドバイスを頂き、流石上手いアドバイス、ようやくまとまりました。
キャストの皆さまが光り輝くような舞台にしたいと思います。」
■貫地谷しほり(北島マヤ役)
「学生時代に読んでいた「ガラスの仮面」、しかも北島マヤを私が演じることになるとは思っていませんでした。
高校生の時に演劇の世界に入りたいと思ってたくさんのオーディションを受けたのですが全く受からなくて、そんな時に美内先生の「ガラスの仮面」を読んで、なんてすごい情熱なんだ、なんてすごい世界なんだと思ったことを覚えています。
せっかくチャンスを頂いたので、楽しみたいなと思う一方、大丈夫かなと心配はありますが、G2さんや素晴らしいキャストの皆さんと一緒に、お客様をこの世界の入り口に連れて行きたいと思います。」
――北島マヤ役と決まった時は?
「出演が決まった時に事務所の人に「勘弁してくれよ!」とお伝えしました。
というのも、高校生の時に本当に元気づけられ、衝撃を受けたので、私が演っていいのかと思いました。
今はとにかく頑張ろうと思っています。」
■マイコ(姫川亜弓役)
原作を改めて読み返して、キャラクターたちがとても生き生きしていて、情熱的で、私も早くお芝居がしたいという思いがふつふつとこみ上げています。とにかく説得力のあるライバルを演じたいと思っています。出演が決まってから亜弓を意識して生活を送るようにしています。」
■浜中文一【関西ジャニーズJr.】(桜小路優役)
「僕が桜小路くんになれるのか……。
僕を抜擢していただいたので、歴代の桜小路くんをやって頂いた方々を抜いて、歴代最高の桜小路くんになる事を宣言いたします!
とにかく一生懸命頑張りますので、ぜひ期待して下さい。」
■小西遼生(速水真澄役)
速水真澄は秘めた想いを持っているのですが、日本中の人がその「秘めた想い」を知っているので、どういう感覚になるのか不安と期待でいっぱいです。
ファンの皆様の速水真澄に対するイメージが強いので、日常レベルから本番までに「いい男」になれるようにしたいと思います。」
■東風万智子(水城冴子役)※欠席のためメッセージ
「原作を以前から愛読し、『水城秘書に似ているね』と言われていましたので、お話を頂戴した時に運命のようなものを感じました。
大好きな原作の舞台化に自分が参加できること、また尊敬するG2さん演出・脚本の作品に参加できることを、とても嬉しく思い、今からとても楽しみです。
夏休みの公演ですので、共演の皆様と一丸となって世代を超え楽しめる作品にするべく、頑張りたいと思います。」
■一路真輝(月影千草役)
最近は私の芸歴より若い俳優さんが多いので、その分頑張ろうとこの場で宣言いたします!
7、8年前貫地谷さんを見て「この女優さん絶対伸びる!」と思いました。月影先生のように見極める才能は今のところあると思います(笑)。
皆さんプレッシャーを感じていらっしゃると今日分かったので、同じ思いで作品を作って行けるのかなと思ったら、少し気が楽になりました。」
ガラスの仮面とは
一見すると平凡だが驚異的な演劇の才能を持つ少女・北島マヤ。
そんな彼女がかつての大女優・月影千草に見出され、ライバルの姫川亜弓とともに伝説の名作 「紅天女」の主役の座をめぐって競いあっていく大河演劇コミック。
累計5000万部を超える日本を代表する少女漫画のひとつ。
公演概要
「ガラスの仮面」
<公演日程・会場>
2014/8/15(金)〜8/31(日) 青山劇場 (東京都)
<キャスト&スタッフ>
出演:貫地谷しほり、マイコ、浜中文一(関西ジャニーズ Jr.)、小西遼生、東風万智子、一路真輝
原作:美内すずえ
脚本・演出:G2