ホーキング博士、イングランドの勝利の方程式語る


(更新 2014/5/29 17:25)

イングランド代表のタオルマフラーを巻き、イングランドの勝利の方程式を明らかにする英宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士(2014年5月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

イングランド代表のタオルマフラーを巻き、イングランドの勝利の方程式を明らかにする英宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士(2014年5月23日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

【AFP=時事】英宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士が、間もなく開幕するサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でのイングランド代表の可能性を分析し、ウルグアイ代表の「バレリーナ」ルイス・スアレス(Luis Suarez)への対策などを明かしている。

 ベストセラー「ホーキング、宇宙を語る(A Brief History of Time)」の著者、72歳のホーキング博士は、1966年大会、すなわち過去に1度だけイングランドが優勝を果たした自国開催の大会以降のあらゆるW杯のデータに目を通し、南米の暑さと湿度は、ロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督率いる代表チームにとって好材料とはならないと結論づけた。

 それでも博士は、グループリーグのウルグアイ戦を欧州出身の審判団が担当することになれば、彼らがリバプール(Liverpool FC)のストライカー、スアレスのピッチ上での演技にだまされる可能性は低いので、希望はふくらむと考えている。

 さらにホーキング博士は、完璧なPKの公式を披露し、大舞台で長らくイングランドを悩ませているPKについて、その理由を「科学的に見て、イングランドは牛の尻にバンジョーを当てることもできない(シュートが下手だという意)」からだと述べた。


■イングランド勝利の方程式は「赤いユニホーム」と「4-3-3」

 今回、オンライン・ブックメーカー(賭け屋)「パディー・パワー(Paddy Power)」の依頼で分析を行った博士は、「文明のあけぼの以来、人は関連性の分からない、説明のつかない出来事があると、落ち着かない気持ちになるものだった」と述べた。

「そして、世界を形作る法則を必死に解き明かそうとしてきた。W杯も例外ではない」

 1966年大会で、イングランドは白のホームユニホームではなく、赤のユニホームで優勝を飾っている。そのことについて話を向けられると、ホーキング博士は「統計的には、イングランドは白ではなく赤のユニホームの方が上手くやれる可能性が高い。また4-4-2よりも4-3-3で臨むべきだ」と述べた。

「ドイツの心理学者が発見したことだが、赤を着ることでチームの自信が深まり、同時に相手に対しては、自分たちをより攻撃的で、優位なチームに見せることができる」

「4-3-3も同様だ。同じように心理的な理由から、そちらの方がチームにプラスの恩恵をもたらす」

「またデータによれば、われわれは欧州の審判に当たることを願わなくてはならない。欧州の主審はどちらかと言えばイングランドのようなサッカーが好みで、スアレスのようなバレリーナにはあまり優しくない」


■PKに関して残る大いなる謎

 PKについてホーキング博士は、「コースを突かなければ、スピードは何にもならない」と述べる。

「1990年のW杯でクリス・ワドル(Chris Waddle)が打ち上げる前に、そうささやいてあげられていればね(この大会のイングランドは、準決勝の西ドイツとのPK戦でワドルらが失敗し、敗退した)」

「統計を見れば明らかだ。PKでは両上隅が最も決められる可能性が高い。そこに蹴り込むことができれば、84パーセントの確率で成功になる」

「右利きと左利きのどちらが有利かについては、明確なデータはない。しかし髪の薄い選手、金髪の選手は全体のなかでも成功率が高い」

「理由は分からない。今後も科学の大いなる謎の1つであり続けるだろう」


【翻訳編集】AFPBB News

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