賢者の知恵
2014年05月30日(金) 佐藤慶一

「労働時間を減らした方が、業績が上がる」 小室淑恵氏が語る「これからのワークライフバランス」

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[左]長野智子氏(ハフィントンポスト日本版編集主幹)、[右]小室淑恵氏(株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長)

2014年5月27日(火)、ハフィントンポスト日本版の1周年記念イベントが開催された。この1年でひときわ反響の大きかったという女性(男性)の働き方、ワークライフバランス、子育てなどをテーマに有識者や発信者が登壇した。

「これからのワークライフバランスとは」をテーマにした最初のセッションでは、株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵氏をゲストに迎え、ハフィントンポスト日本版編集主幹の長野智子氏がモデレーターを務めた。

少子化の最大要因は「男性の長時間労働」

これまで900社以上に対してコンサルティングを行ってきた小室氏は「労働時間を減らした方が、業績が上がる」と語る。そもそも「ワークライフバランス」はなぜ必要なのだろうか。

小室氏自身は、子ども(長男)を出産直後に会社を起業した経験を持っており、仕事と育児の両立が苦しかったという。その原因となっていたのは、夫が働き方を変えなかったこと。「なんでひとりで育児しなきゃいけないんだろうと」思ったほど。

そこで感じたことは、少子化の最大の要因が「男性の長時間労働」ではないかということだ。これからの大介護時代、財政難、ダイバーシティ、少子化、鬱病という日本社会にのしかかる問題が、日本男性の働く時間が長いということが原因だとしたら・・・。

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