しばしばブロガーの方から「いつも同じこと書いちゃうんですよね〜」という悩み?相談を受けます。


何度でも書きなさい

いいんですよ、何度書いても。というか、本当に伝えたければ、何度でも書かないと伝わりません。

ぼくらのブログなんて、所詮読んでも1記事数千人、数万人程度の規模です。「同じこと書いて大丈夫ですかね」なんて悩み自体がおこがましいのです。むしろ悩むべきは、何度書いても何度書いても、多くの人に届かないことです。ぼくは日々打ちひしがれております。全然読者増えないんですもの。


何度も書くということは、ブロガーにとっても大切です。ぼくは同じことをしょっちゅう書いてますが、その都度、一応「文体」を工夫してみたり、「タイミング」を意識してみたり、「比喩」を変えてみたり、色々実験をしています。実験の結果として、「同じ内容なのに、今回の記事はよく読まれた」という学びも得ることができます。

同じテーマに挑戦しつづけるというのは、非常に効率のよい基礎練習になるんです。プロのスポーツ選手でも、ミュージシャンでも、「同じこと」に向き合い、その都度工夫をしていたりするわけです。

ぼくらブロガーも、上を目指したければ「同じこと」に向き合っていく必要があるんです。何度も何度も同じテーマにトライすると、自分の限界が見えますし、ときには変化している自分に気付くことができます。


また、「この人はまた同じことを言っている」というのは、読者にとっても魅力になりえます。

ぼく、内田樹先生の文章が好きなんですが、内田先生ってけっこう「同じことを言っている」んですよね。その体験自体もまた、魅力だったりするんです。よくいえば、一貫性があるということですから。

池田晶子の著作なんかはもはや「同じことしか言っていない」気がしますが、やっぱり面白いし、心に刺さるんです。むしろ作家として目指すべきは、そういう世界観なんじゃないかな、と最近強く感じています。


世の中なんてモノはそんなに複雑じゃありませんから、結局突き詰めるとみんな「同じこと」を書くことになるんです。そこで問題になるのは、むしろ「文体」であったり、「比喩」、「タイミング」なんですよね。ぼくらブロガーの本質的価値は、案外そんなところにあると最近感じています。


というわけで、どんどん同じことを書くといいと思います。そしてその際には、工夫をしてください。ぼくは文体、比喩、タイミングの三つをよく意識しています。他にも色々な工夫の余地はあると思いますから、あなたなりの「繰り返し」を追求してみてください。


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