2014年5月29日13時16分
29日午前9時20分ごろ、兵庫県姫路市の姫路港沖約5キロの播磨灘で、聖朋(しょうほう)海運(広島県大崎上島町)所有のタンカー聖幸丸(998トン、全長約81メートル)が爆発、炎上した。乗員8人のうち安藤政一船長(64)=宮城県石巻市=が行方不明で、第5管区海上保安本部が捜している。残りの7人は救助されたが、やけどを負い男性4人が重傷という。タンカーはほぼ全焼し、沈没の恐れがあるとして、同海保はタンカーの半径約1・8キロで他船の航行を禁止した。
同海保によると、事故の前、乗組員がデッキ上で研磨機を使って船のサビを落とす作業をしていたという。船内に残った原油から発生したガスに引火し爆発した疑いがある。同海保や聖朋海運によると、聖幸丸は22日、広島県江田島市から原油約2千キロリットルを積んで出港。23日に兵庫県相生市の関西電力相生発電所でおろし、姫路港沖の播磨灘で停船していた。担当者は「船長はベテランで、事故はまさかという思いだ。原因はまだわからない」と取材に語った。
姫路港管理事務所の男性職員は「『ドーン』という爆発音が2回ほど聞こえた。複数の救助の船が放水を始めた」と話した。
姫路港沖で釣りをしていた姫路市飾磨区の漁師の男性(71)は、「大きな爆発音が2度したので、見ると船から炎と煙が上がっていた」と話した。同市家島町の家島漁協の男性職員(51)は「海上に煙が大きく広がった。爆発音は聞こえなかったが、漁協の建物の窓ガラスが震えた」と話した。
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