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タンク内のガスに引火し爆発か5月30日 4時30分
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29日、兵庫県の姫路港の沖合でタンカーが爆発炎上し、船長が行方不明、乗組員4人が大けがをした事故で、船の中央部のタンクが内側からめくれ上がるように壊れていたことが海上保安本部の調べで分かりました。
海上保安本部は、乗組員の作業で出た火花がタンク内に残っていたガスに引火し、爆発した可能性が高いとみて調べています。
29日、兵庫県の姫路港の沖合で、広島県の会社が所有するタンカー「聖幸丸」が爆発炎上した事故では、乗組員8人のうち、船長の安藤政一さんの(64)行方が分からなくなっているほか、4人が大けがをし、このうちの1人が意識不明の重体になっています。
この事故で、第5管区海上保安本部が焼け焦げた船体を調べたところ、船の中央部のタンクが、内側からめくれ上がるように壊れていたことが分かりました。
また、救助された乗組員は、「今月23日に別の港で原油を降ろしたあと、タンクからガスを抜く作業をした」と話しているということです。
爆発の前、船の中央部のタンク付近では、船長とけがをした乗組員の合わせて5人が機械を使ってさびを落とす作業をしていたということで、海上保安本部はタンク内に残っていた原油から揮発したガスに、作業で出た火花が引火し、爆発した可能性が高いとみています。
海上保安本部は、爆発の原因をさらに調べるとともに、巡視艇やヘリコプターを出して、船長の捜索を行うことにしています。
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