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よど号グループ最新状況明らかに
5月30日 5時23分

よど号グループ最新状況明らかに
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日本と北朝鮮の政府間協議で、北朝鮮は拉致問題の全面的調査を行うことを約束しました。
日朝間に残る課題の1つが、昭和45年にハイジャック事件を起こし北朝鮮に渡ったあと、ヨーロッパでの日本人の拉致に関わった疑いがあるよど号グループの引き渡しですが、グループの最新の状況が明らかになりました。

よど号ハイジャック事件は、昭和45年3月、日航機の「よど号」が赤軍派のメンバー9人に乗っ取られたもので、メンバーは乗客を解放したあと北朝鮮に渡りました。現在もメンバー4人とその妻2人が北朝鮮にとどまっていますが、先月下旬にかけて、グループに面会した映画監督や編集者らが許可を得て最新の様子を撮影しました。グループの拠点は「日本人村」と呼ばれ、ピョンヤンの中心部から車で40分ほどの大同江(てどんがん)という川のほとりにあり、敷地内にはメンバーらが暮らすアパートや食堂、来客用の宿舎などもあります。
また、北朝鮮の一般市民が見ることが難しいとされる衛星放送の受信用アンテナが設置されているほか、料理などを提供する専属のスタッフも居るということで、依然として北朝鮮当局の厚遇ぶりがうかがわれます。
よど号グループを巡っては、ハイジャック事件のほか、▽ヨーロッパで起きた有本恵子さんの拉致事件でメンバーの1人魚本、旧姓、安部公博容疑者が、▽石岡亨さんと松木薫さんの拉致事件でメンバーの妻の森順子容疑者と若林佐喜子容疑者の3人が国際手配されています。
いずれも拉致事件への関与を否定していますが、日本政府は北朝鮮に6人の引き渡しを求めており、警察当局は帰国すれば逮捕する方針です。

グループ「第三国なら再調査に協力」

NHKは29日夜、よど号グループのリーダー、小西隆裕容疑者に電話インタビューをしました。
このなかで小西容疑者は、北朝鮮が約束した拉致問題の再調査を巡って、「私たちは、北朝鮮の指示で日本人を拉致したという容疑をかけられているが、これまでも主張してきたとおり一切拉致は行っていない」と拉致の容疑を改めて否定しました。
そのうえで小西容疑者は、「拉致問題の再調査をするなら、私たちの問題ももう一度調査したらよいし、第三国などでなら事情聴取を受けてもかまわないと考えている。最大限の協力をしたいと思う」と述べ、逮捕されるおそれのない第三国などでなら再調査に協力する意向を明らかにしました。

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