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北朝鮮の思惑 国際社会と対話模索か
5月30日 6時06分

北朝鮮が拉致問題などで全面的な調査を行うと約束した背景には、国内の経済の立て直しのため日本との関係改善につなげたい思惑があるほか、これをきっかけに対話が途絶えているアメリカをはじめとした国際社会との対話を模索しているものとみられます。

北朝鮮は29日、国営の朝鮮中央通信を通じてスウェーデンで行われた日朝の政府間協議の結果について、「拉致被害者などすべての日本人に対する包括的な調査を全面的に行うことにした」と発表しました。
北朝鮮が調査に応じた背景には、厳しい状態が続く経済の立て直しのため、日本が独自に行っている制裁措置の解除を引き出すとともに、将来的には日本からの経済協力につなげたい思惑があるとみられます。
さらに、日本との関係改善を図ることで、国際社会との対話につなげたいねらいもあると見られます。
北朝鮮はアメリカとは対話が途絶えたままになっているほか、中国とも、パイプ役だったチャン・ソンテク氏の粛清や核開発を巡って関係は冷え込んでいます。
韓国との間でも、今月22日に、朝鮮半島西側の黄海で艦艇どうしが砲撃するなど緊張が高まりました。
一方で、韓国で9月から始まるアジア大会に選手団を派遣することを発表するなど、強硬な姿勢だけではなく、柔軟ともとれる姿勢も見せていました。

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