橋下も未練「僕はやっぱり石原さんが好きです」…維新分党

　分党方針で橋下徹共同代表（４４）と合意した日本維新の会の石原慎太郎共同代表（８１）が２９日、国会内で記者会見を開いた。千昌夫の名曲「星影のワルツ」の一節を引用し、「別れるのはつらい」と橋下氏への未練を強調しながらも、自身の新党結成を明言。維新は、「石原新党」と、結いの党との合流を目指す“橋下派”、そして別の新党を模索する“中間派”に３分裂する可能性が出てきた。

　橋下氏はこの日、大阪市役所内で、石原氏とほぼ同じタイミングで会見。「それぞれの道を歩もうということ」と経緯を説明し、「僕はやっぱり石原さんが好きです」と石原氏同様に未練をのぞかせた。

　会見の終盤には「（石原氏は）以前『一度、一緒に寝転がりながら酒でも飲みたいな』と言ってくれた。実現できなくて残念」と懐かしんだ。一方、“破局”のきっかけとされる「石原さん以外とはやりたくない」との自身の発言については「先にけんかを売られた」と、石原氏周辺が自身を批判したことが原因だと訴えた。

　代表を含めた新執行部については「選挙か何かでやらなければ。僕が横滑りというわけにはいかない」とした。維新は同日、執行役員会を開き、議員に対し、６月５日までに、所属先選択を求めることなどを決めた。