「人造タマゴ」が今月末に香港で販売開始、値段は普通のタマゴの半分―中国紙
中国紙・南方都市報は27日、「伝説の『人造タマゴ』が木曜日に香港で販売開始、値段は普通のタマゴの半分」と題した記事を掲載した。
李嘉誠基金会などが1億8000万香港ドルを出資して開発された「人造タマゴ」が今月29日から香港のスーパー「百佳」で販売を開始する。開発者の米国人Josh Tetrick氏(33)によると、植物から様々な栄養分を抽出し、鶏卵と同じ味と栄養価を持つ「人造タマゴ」の開発に成功した。原料は「カナダ産のエンドウ、南アジアの大豆など遺伝子組み換えされていない12種類の植物」。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や英国のブレア元首相らも、この「人造タマゴ」を材料に作ったビスケットを食べたことがあり、「本物のタマゴを使ったものと変わらない」と称賛。ゲイツ氏は出資だけでなく、自ら顧問を買って出て、「この人造タマゴで発展途上国の人々の栄養不足問題を解決することができる」と評価しているという。
米カリフォルニア州に生産工場を置き、マヨネーズにして昨年末から米国の各大型スーパーで販売、カルフールでは食料・飲料部門の売上トップを獲得した。「人造タマゴ」は今月29日から香港のスーパー「百佳」で、1ポンドあたり2.99香港ドルで販売する。栄養価は市場で売られている鶏卵より25%多く、グルテンとコレステロールが含まれていないため、日持ちもする。値段は鶏卵の半分。Josh氏は「将来的には『殻』のある『人造タマゴ』を開発したい」と語っている。
(編集翻訳 小豆沢紀子)