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小保方氏、論文1本撤回へ STAP細胞作製報告は維持

 STAP細胞に関わる2本の論文のうち、1本の取り下げに理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)を含む責任著者3人が同意したことが28日、分かった。弁護士は、小保方氏が「取り下げには特に反対しない」との意向を責任著者の1人の笹井芳樹副センター長にメールで伝えたと明らかにした。

 小保方氏の撤回同意は初めて。既に取り下げの手続きに入っている。

 同意したのはSTAP細胞の万能性を調べた「レター」と呼ばれる補完的な論文で、画像の誤りが指摘されていた。STAP細胞の作製を報告したもう1本の主要な論文に対しては理研が不正を認定したが、小保方氏は取り下げに同意しておらず、細胞が存在するという主張は変えていない。

 論文を掲載した英科学誌ネイチャーは、撤回に原則著者全員の同意が必要としているが、責任著者の同意が得られたことで、レター論文は取り下げられる見通しが強まった。小保方氏らはレター論文を基に、STAP細胞が胎盤にも変化できる高い万能性を持つと主張したが、取り下げられると根拠を失う。

 著者は計11人。もう1人の責任著者は若山照彦山梨大教授で、小保方氏は若山氏が実験し指導した論文だと強調した。

 レター論文では、違う2匹のマウスとされた写真が、実際は同じマウスを撮影した別カットだった誤りが発覚。外部有識者でつくる改革委員会が理研に詳しい調査を求めたが、理研は応じていない。

 理研は主要な論文に捏造と改ざんの研究不正があったと認定し取り下げを勧告、小保方氏らの懲戒処分を検討している。

[ 2014年5月28日 17:16 ]

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