対馬観光物産協会の担当者は「地元の方が奉納した『学業成就』などの絵馬に、ハングルで落書きされたという話はある。2000年に対馬と韓国・釜山を結ぶ定期航路ができたころから増えた。私は『死ね』とか『海に沈め』などという絵馬は確認していないが、『独島は韓国のものだ』というものは見た。ハングルで注意書きをしても、あまり効果がない。神社としては『もともと奉納した人の願いがあるので』と、対処に困っているようだ」と語る。
ネット上に投稿された「反日絵馬」の日付を見ると、06年や07年が目立つ。06年といえば、当時の小泉純一郎首相が終戦記念日(8月15日)に靖国参拝を断行した年であり、韓国で反日ムードが高まった時期にあたる。
ハングルというだけでは、犯人の素性は分からない。日本人の愉快犯という可能性もある。ただ、不届き者の愚かな行為を許してはならない。