【BOX】河野VS興毅、夏にも実現か!WBAが指令、大筋で合意
プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(33)=ワタナベ=と前WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(27)=亀田=が、条件付きながら世界戦を行う方向で協議していることが28日、分かった。
WBAの規定に基づき、先月28日に両陣営にはWBAから河野と興毅が指名試合での対戦を義務付ける文書が届いた。交渉期限は今月29日。複数の関係者によると、両陣営は8月か9月頃の対戦で大筋で合意した。実現のためには国内で試合ができない興毅の復帰が条件になっているという。
亀田ジムは興毅の弟・大毅(25)が昨年12月の王座統一戦で敗れながら王座にとどまり混乱を招いたとして、日本ボクシングコミッションから前会長らのライセンス更新を認めない処分を科され、3兄弟とも国内のリングに立てない。今月中旬に新会長に元協栄ジムの大竹重幸トレーナー(56)を擁立する方針が固まったことで交渉が前進した。
今後は来月中旬の東日本ボクシング協会の理事会が、大竹新会長をはじめとする新体制を審査する。新会長が承認され、JBCもライセンスを発効すれば、亀田ジムは再出発し、3兄弟も国内復帰が可能だ。新生・亀田ジムが7月までに認められなければ、河野側は別の挑戦者を探す必要がある。実現した場合、河野は真価が問われる初防衛戦となり、興毅は日本人初の4階級制覇へ突き進む。
◆河野と興毅の近況
▽河野 3月26日にWBA世界スーパーフライ級王座決定戦を制し、昨年5月に失った王座を取り戻した。日程は定まっていないが、初防衛戦に向けて既に都内の所属ジムで練習を行っている。
▽興毅 昨年11月の韓国でのV8戦を勝った後にバンタム級王座を返上。大毅問題が起きた後、大毅や末弟のWBO世界バンタム級王者・和毅は渡米して合宿を行っていたが、興毅は国内にとどまり、通常の練習と問題解決に努めている。