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「ミセスロイド」白元が民事再生法を申請 負債255億円、社長辞任

 防虫剤「ミセスロイド」の製造で知られる日用品メーカー「白元」(東京都台東区)は29日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻した。競争激化によって業績が伸び悩み、財務状態が悪化していた。東京商工リサーチによると、負債総額は約255億円。事業は継続する。

 白元は、鎌田真社長が29日付で引責辞任し、6月1日付で、間瀬和秀取締役が社長代行に就く人事も併せて発表した。白元は「弊社が扱う製品はこれまで通り安定的に供給させていただく」とのコメントを発表した。

 白元は保冷剤「アイスノン」や防寒剤「ホッカイロ」などのヒット商品を生み出した企業で、非上場ながら知名度は高い。ただ、近年は防虫剤市場で同業大手のエステーに押されていた。ことし1月には、主力商品「ホッカイロ」の国内販売事業を医薬品メーカー「興和」(名古屋市)に譲渡していた。

 また、住友化学は2013年に白元の第三者割当増資に応じ、白元株の19・5%を保有する筆頭株主となっている。

 白元の製造拠点は、埼玉県久喜市、群馬県千代田町、和歌山市、北海道浦臼町、茨城県古河市にあり、雇用の維持も焦点となりそうだ。

 経営破綻に絡み、百十四銀行(高松市)は29日、白元に対する貸出金などの債権約39億7900万円について、取り立て不能または遅延の恐れがあると発表した。

[ 2014年5月29日 21:01 ]

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