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竹島最古の写真 「原本」2点発見、印画紙に明治39年の視察シーン

産経新聞 5月29日(木)14時46分配信

 韓国が不法占拠している竹島(島根県隠岐の島町)を島根県が明治39年に撮影した最古とされる写真2点が、松江市内で印画紙の状態で見つかった。明治、昭和の文献には掲載されていたが“原本”が発見されたのは初めて。確認した竹島問題研究会(座長・下條正男拓殖大教授)は、島根県が38年の領土編入後に行政権を行使していた証拠の一つとして「竹島が日本領であることを補強する貴重な資料」と話している。

 見つかったのは、船上から竹島の北西側から南東方向に撮影したとみられる写真で今月、古い絵はがきなどの販売を手がける「今岡ガクブチ店」(松江市)に所蔵されていた写真の中から研究会のメンバーが確認した。

 同じ時期の調査で、県立図書館(同市)にも同じ写真が所蔵されていたことも分かった。

 文献などをもとに調べたところ、写真は39年3月、島根県幹部の神西由太郎(じんざいよしたろう)を団長に総勢45人で実施した竹島視察で、研究会は大野写真館(松江市)の大野政助(まさすけ)が撮影したと判断した。竹島に近づき、島に穴が開いた「五徳島(ごとくじま)」や直立した岩の「観音岩(かんのんいわ)」に焦点をあてるなど、特徴的な自然地形を撮ろうとした姿勢がうかがえる。

 研究会は「写真では、施設などが建つ前の明治39年当時の竹島の原風景を確認できる」とし、「竹島視察は領土編入に伴う実地調査にあたり、竹島を日本領としていたことは明らかだ」と話している。

最終更新:5月29日(木)19時56分

産経新聞

 

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