- [PR]
政治
【阿比留瑠比の極言御免】歯止めかからぬ「元首相」価値のデフレ現象
本来なら党利党略を離れて個人の利害を度外視し、大所高所に立ってときの政権に助言すべき元首相らの存在価値の「デフレ現象」に歯止めがかからない。位人臣を極めた人たちがこれでは、有権者が政治に無関心でもむべなるかなだ。
村山富市元首相が25日、母校の明大での講演で展開した安倍晋三首相批判には心底あきれた。村山氏は、いけしゃあしゃあとこう語ったのだった。
「(安倍首相は)侵略という言葉は学会的にも国際的にも定義はないと。何を言っているのか分からないが(笑)」
自分が何を言っているのか理解していないのは村山氏の方だろう。今年1月23日付の当欄でも指摘したが、村山氏は首相在任中の平成7年10月、次のように国会で同じことを答弁しているではないか。
「侵略という言葉の定義については、国際法を検討してみても、武力をもって他の国を侵したというような言葉の意味は解説してあるが、侵略というものがどういうものであるかという定義はなかなかない」
旧社会党出身の村山氏が、自らの主義・主張に基づいて安倍首相を批判するのなら当然だし、何ら問題ない。だが、この物言いは天に唾するものである。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]