May 29, 2009
マダガスカル島の一角に残るこのヤシの木(学名:Tahina spectabilis)は、開いた花と種子が自らの墓標を飾るブーケとなる。一生に一度だけ開花し、種の存続をわずかな種子に託すかのようにやがて枯れてしまう運命を背負っているからである。生物種探査国際研究所が5月22日に発表した2008年度の注目すべき新たな生物種トップ10の中の一つ。
マダガスカル島の一角に残るこのヤシの木(学名:Tahina spectabilis)は、開いた花と種子が自らの墓標を飾るブーケとなる。一生に一度だけ開花し、種の存続をわずかな種子に託すかのようにやがて枯れてしまう運命を背負っているからである。生物種探査国際研究所が5月22日に発表した2008年度の注目すべき新たな生物種トップ10の中の一つ。
世界中で発見もしくは新たに分類される新種は毎年1万5000~2万種あると言われる。アリゾナ州立大学の生物種探査国際研究所(International Institute for Species Exploration)は世界中の科学者の協力を得て、その中から“トップ10”を毎年発表している(認定基準は非公開)。
「われわれはまだ、地球上のほとんどの生物種のことを知らない。科学が紡ぐ物語のテーマとして、“生命”ほど壮大で複雑なものはないだろう」と、同研究所の創立者クエンティン・ウィーラー氏は語った。
Photograph courtesy John Dransfield