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It Mama
子どもの食事に関する悩みを抱えるママは多いもの。よく耳にするのが、「食が細い」「時間がかかる」「好き嫌いが多い」「野菜を食べない」など。
とくに、野菜が苦手な子って多いですよね。周りを見ても、どんなにモリモリと食べる子でも「野菜が一番好き!」という子はあまりいないようです。 みなさん、お子さんの野菜対策はどうしていますか?
もしお子さんの野菜嫌いについてお悩みなら、ガーデニングがそれを解消してくれるかもしれません。
今日は、野菜嫌い解消のヒントについて、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』の著者で育児コンサルタント&プラス思考育児.JP主宰の佐藤めぐみがご紹介します。
■イギリスの実験でわかった”土いじり”の意外な効果
最近行われたイギリスの実験で、土いじりの経験が”子ども達の健康的な食生活を促進する”ことがわかりました。
実験では、46人の子ども達(9~10歳)が参加。参加した子ども達は、自分達の学校の校庭に庭を作成するという12週間に渡るプロジェクトに挑みました。
このガーデニング作業と並行し、さらに理科の授業も強化。具体的には、
・植物に関しての知識を深め、どのように成長するかについて学習する
・プロジェクトで得た経験について書き出す
・家庭科の授業で調理実習を行う
というのが全体のプロジェクトの内容でした。
そして12週間後、このプロジェクトに参加した子ども達は、以前に比べ、野菜やフルーツを食べる量が26%もアップしていたそうです。
比較対象として、プロジェクトに参加しなかった子ども達の様子もモニターされましたが、当然ながら変化はなし。
よって、「ガーデニング作業が子ども達の食嗜好に変化をもたらした」と結論づけています。
■土いじりでルーツがわかるので野菜に興味を持つ
あらゆることが便利になってきた現代、「魚が切り身で泳いでいる」と思っている子どもがいると一時期、インターネット上で話題になったこともありました。
その真偽はさておき、魚のみならず、野菜やフルーツも、食卓に並ぶ姿だけでは原型を想像するのが難しいものもあります。
やはり、もののルーツを知識として知り、それを肌で体験することは、そのもの自体の興味へとつながることは明らかなようです。
ちょうどこれからの時期は、最高の土いじり季節です。
おじいちゃんの家庭菜園があればベストですが、ベランダのプランターでのミニ栽培だって、いい体験の場になってくれます。土いじりを通しての食育、いかがですか?
【著者略歴】
※ 佐藤めぐみ・・・心理学がベースのポジティブ子育て『プラス思考育児メソッド』でママをサポートする『ポジカフェ』主宰。ママ向けストレス診断、悩み相談、叱り方教室 『ポジカリ講座』 など育児コンサルタントとして活動中。
著書は、『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』(あさ出版)、『パリママの心豊かに生きるシンプルなヒント』(アルマット)、『叱るときのイライラがなくなる! 子育て心理学のプロ 佐藤めぐみの「ポジカリ」メソッド』 (All About Books)[Kindle版]がある。
【参考】
※ Dr Michael Duncan(2014)『School-based gardening encourages healthier eating in children』 British Psychological Society
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