【セミナーレポ】ソーシャルメディア時代のコンテンツ型SEO@京商
ここのところ、セミナー参加が続いています(5月は4本目)。本日は京都商工会議所さん主催で行われた、ウェブライダー松尾茂起さんのセミナー『ソーシャルメディア時代のコンテンツ型SEO』に行ってきましたので、要点だけをレポートします。
※レポート内容には誤りのないよう注意をしていますが、セミナー時のメモを元にしていますので、一言一句登壇者の発言を正確に書き起こしたというたぐいのものではございません。内容に万が一誤りがありましたら、すみやかに修正しますのでお知らせください。
1.なぜ、今、検索が大事か
少し前からウェブ上の各所で「SEO終わった」というようなブログを見かけるようになりました。しかし松尾さんによると、昨今のスマートフォンブームが検索をこれまで以上に“日常的な行為”にしていて、事実、様々なキーワードでの検索回数がこのところ伸びているのだとか。
当然、僕もウェブ解析を担当する人間ですから、検索が今まで以上に伸びてきている実感はあります。SEO対策(広義)はもうしなくていい・・・わけがないのです!
2.SEOを取り巻く現状
では、SEOを取り巻く状況は近年、どう変化しているのか。松尾さんによると、2012年から主要なものだけでも「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」「ハミングバード」などと呼ばれるGoogle側の仕様変更が繰り返され、SEO周りの環境は激変中なのだそう。
こちら、ウェブサイトに関わる方(特にこのブログにたどり着いた方)であればほとんどの方がご存知ですよね。パンダでは【コンテンツの重複】や【コンテンツの質の悪さ】がペナルティを受け、ペンギンでは【怪しい外部リンク】がペナルティ対象となりました。ハミングバードは、それまでのページランクの考え方を変える仕様変更ですね、ここでは端的に説明できませんが。
参考:
Googleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖 | SEO Japan
要するに、以前のように「お金でたくさん被リンクを買っていれば検索で上位表示される!」という単純な話ではなくなり、コンテンツの質の高さがGoogle(検索エンジン)に求められるよう、変化しているということですね。1番読者の役に立つコンテンツが1番評価される時代。・・・とってもシンプル!
3.重要なのは質の高い外部リンク
もっと言えば、質の悪い外部リンクや、質の悪いコンテンツは、存在するだけでサイトの評価を落とすということ。松尾さんは特にパンダ&ペンギン対策として、下記2点を挙げられていました。
- 内部コンテンツの質の維持と選別
- 外部リンクの質の維持と選別
内部コンテンツに関しては、中途半端なコンテンツであれば“noindex”を使ってあえて検索エンジンにインデックスさせない、という対策を紹介されていました。では、より重要な“質の高い外部リンク”を”維持”して”選別”する方法はというと、それが今回の本題であるソーシャルメディアからのリンクということになります。
4.JDOとは?
ここで突然、松尾さんの口から出てきたのが「JDO」という新出単語でした。JDO(Joshi Daisei Optimisation)とは要するに「女子大生最適化」です。女子大生最適化とはつまり、女子大生が「シェアしたい!」と思うようなコンテンツをサイト内に作るということ・・・なのだと僕は理解しました(笑)。
これ、松尾さんは半分冗談っぽく話されていましたが、この後の内容がとても重要。
松尾さんいわく、シェアされるコンテンツとは、受け手の[1]所属欲求を満たし、[2]自己顕示欲を満たし、[3]自己ブランドの強化を後押しするようなコンテンツであるとのこと。そしてこの条件を満たすコンテンツは、同時に受け手にとってシェアするメリットのあるコンテンツになるのだそうです。
だいたい企業のプロモーションは「ユーザー視点」と言いながらユーザーにとってのメリットがあまり考えられていないコンテンツが多くなりがちですが、ぼやっとしたユーザー視点という言葉を捨てて、いっそ女子大生がシェアしたい!と思うコンテンツ作りを目指すほうが目的が明確化されて、拡散されるコンテンツにも近づくでしょう。その際に、そのコンテンツが女子大生の所属欲求や自己顕示欲を満たしているか?女子大生の自己ブランド強化を後押ししてあげられているか?ということをしっかり意識出来るかどうかが、女子大生にシェアしてもらえるかどうかの分かれ道となりそうです。
ちなみにインフォバーンでは、ウェブコンテンツを作る際に詳細なペルソナを用意し、ペルソナにとっての最適化されたコンテンツ作りを行っています。
5.拡散されるフロー
最後にもう1つ、体系立ててお話しいただいてわかりやすかったのが、コンテンツが拡散されて被リンクを稼ぐ過程のお話。松尾さんの持たれているイメージを紹介頂いたのですが、
- まずTwitterでたくさんリツイート(RT)される
- Twitterとはてブを連携している人がいるので、RTが増えるとはてブが増える
- ホッテントリに入る
- 有名アプリやメディアで取り上げられる
- 多くの良質な被リンクを稼ぐ
というフローを挙げられていました。このTwitterからの流れ、ちょっと僕の中には無かった考えだったので、大変勉強になりました。
感想
京都で働くウェブ解析士として松尾さんの高名は以前から知っていて、いつかお話を伺いたいと思いつつ日が経ってしまっていたのですが、やはり一聴の価値ある大変充実したセミナーでした。もっと早く聞きたかった・・・。
先週末も大阪でイベントに出られていましたが、きっとまたどこかで公演されると思うので、まだ聴かれていない方にはおすすめしますよ!明日から使える知識が盛りだくさんでした!