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 他国のために自衛隊が戦争に加わる集団的自衛権の行使について、安倍晋三首相が憲法解釈を変えて可能にしようとしていることをどう見るか。「反対」の立場の野中広務・元自民党幹事長にその理由を聞いた。

 ――安倍政権は集団的自衛権の行使容認を、憲法解釈の変更で進めようとしています。

 内閣は憲法によってつくられている。その憲法を内閣の解釈で変えようというのは本来間違っている。日本国憲法は「アメリカが押し付けた」という表現を使う人もあるけれども、国会で議論をして最終的に世界に誇る憲法として作ったもの。それを簡単に条文を変更するとか、解釈で変更するとか、やるべき筋合いのものではない。この憲法があったから70年の平和があるんですよ。