横浜名物・崎陽軒(きようけん、横浜市西区)のシウマイ弁当が今年、発売から60年を迎えた。日本中にその名を知られる、駅弁のブランドだ。だが1908年創業の老舗は、「全国区」を目指さず「地元集中」を進める。

 5月19日午後8時、JR横浜駅改札そばの崎陽軒売店。スーツ姿の男性が次々と770円のシウマイ弁当を買っていく。横浜市旭区の会社員土屋浩介さん(39)は一人暮らし。普段の夕食は500円前後のコンビニ弁当が多いが「プロジェクトのメドがついたので、ご褒美にちょっとグレードを上げようと思って」。

 弁当の売りは5個入りシウマイ。「冷めてもおいしい」と評判の秘密は、かむとジュワッとうまみが広がる干しホタテの貝柱。ぎゅっと詰まった豚肉との相性も良く、くせになる味だ。