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米作家マヤ・アンジェロウさん死去5月29日 6時00分
アメリカの公民権運動に取り組み、波乱万丈の少女時代をつづった「歌え、翔べない鳥たちよ」がベストセラーとなったことでも知られる黒人の女性作家のマヤ・アンジェロウさんが28日、アメリカの自宅で亡くなりました。
86歳でした。
マヤ・アンジェロウさんは、1928年、中西部ミズーリ州に生まれ、ダンサーや女優を経て30代になってから本格的に文筆活動を開始しました。
7歳の時、母親の恋人から乱暴された過酷な幼少時代から17歳で未婚の母になるまでをつづった自伝、「歌え、翔べない鳥たちよ」は1969年に発表され、ベストセラーとなりました。
一方、キング牧師やマルコムXといった人権活動家との交流も深く、黒人に対する差別撤廃を求めたアメリカの公民権運動にも取り組みました。
アンジェロウさんが紡ぎ出す力強い詩は、その後もアメリカで多くの人に愛され、1993年のクリントン元大統領の就任式ではみずから詩を朗読しました。
今回の訃報をアメリカのメディアは大きく取り上げたほか、オバマ大統領も声明を発表し、みずからの妹の名前がアンジェロウさんにちなんで名付けられたことを紹介したうえで、「彼女の優しいことばや力強い抱擁は、わたしたちに世界のためにできることがあると教えてくれた」と述べ、死を悼みました。
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