ベンチャー企業などがクラウドファンディングによって資金調達が可能になる法案が、2014年5月23日に参議院で可決されたみたいです。これで2015年から、資金調達を希望する未上場企業に対して投資ができるようになります。
市場活性化策を盛り込んだ改正金融商品取引法が23日の参院本会議で成立した。インターネット経由で個人から小口の投資資金を募る「クラウドファンディング」の普及促進が柱。新興企業が資金を集めやすくする。2015年に施行する見通し。
今までは『投資』できなかった:
これ、今までもクラウドファンディングによる資金調達ってできていたんじゃないの?と思われるかもしれませんが、従来と大きく異なる点は『投資が可能になったこと』。
このへんについてはWikipediaの記載がわかりやすいです。
クラウドファンディングは資金提供者に対するリターン(見返り)の形態によって大別される。金銭的リターンのない「寄付型」、金銭リターンが伴う「投資型」、プロジェクトが提供する何らかの権利や物品を購入することで支援を行う「購入型」がある。日本においては資金決済に関する法律等によって個人間の送金や投資が制限されていることから、購入型のクラウドファンディングが普及している。
つまり今後は、資金調達を希望する企業の株式を、クラウドファンディングサイト経由で購入できることになるのです。これが今回の法案による目玉というわけですね。
人気企業は抽選になるのだろうか?
しかし、今回の法案には資金調達可能な上限が設けられています。
投資家の多額の損失を防ぐため、1人の投資家が1つの企業に投資できる金額を年間50万円以下に制限するとともに、資金を集める企業側が1年間に募集できる資金の額を1億円未満としています。
このように投資家側は年間最大50万円まで、企業側はクラウドファンディングを利用したとしても1億円までしか資金調達が出来ません(最大200人までしか投資できないということ)。
面白い事業内容をもっている企業の場合には、抽選で投資可能な人が決まる…といったことにもなるのかもしれませんね。IPO獲得競争みたいなものが、クラウドファンディングでも起こる可能性は充分ありそうです。
私も未公開株に投資してみたい:
以上、クラウドファンディングによる未公開株投資が2015年から可能に…という話題でした。
私も良さそうな事業を行っている企業があれば、積極的に投資してみたいなと思います(制度運用がどうなるかわからない最初は、様子見になるとは思いますけどね)。