「いつまでジェットコースターに乗っているつもりなんだよ」
『文藝春秋』(6月号)の連続インタビューで、日本維新の会の石原慎太郎代表に橋下徹共同代表への印象を尋ねると、亀井静香氏の言葉を紹介する形でこう答えて一笑した。
5月28日、その石原氏が、ついに「ジェットコースター」から降りる決意を固めた。
きょう(29日)午後にも記者会見を開き、「維新の会」の分党を正式に表明、新党結党を宣言する予定だ。
これによって、2012年11月から続いた石原氏と橋下氏との蜜月関係は終焉を迎え、今夏に予定されている「維新の会」と結いの党の合流がさらに加速することになる。
すでに橋下氏の「維新の会」と結いの党は参議院で統一会派を結んでおり、憲法改正も含む7項目の政策協定にも合意している。
一方で、石原氏は、憲法論議について「破棄も辞さない自主憲法の制定」(石原氏)を一貫して主張しており、この点で最後まで二人の溝が埋まることはなかった。
なお石原氏とともに分党するのは衆参合わせて10人程度とみられる(維新の会の現有議席数は衆参両院で62人)。
(上杉隆)
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