機内での携帯使用で逮捕 暴力団組員の男、全国初
旅客機内で機長の命令に従わず携帯電話を使い続けたとして、警視庁東京空港署は17日、航空法違反(安全阻害行為)の疑いで、神奈川県平塚市明石町、指定暴力団稲川会相模一家組員下田巨将容疑者(34)を逮捕した。
同署によると、機内の携帯電話による迷惑行為で書類送検された例はあるが、逮捕は初めて。注意する客室乗務員に「うるせえなあ」などと威圧感を与えたことなどから、逮捕に踏み切った。
調べでは、下田容疑者は今年3月10日午後2時ごろ、羽田発宮崎行きの全日空機内で、携帯電話の使用を続けた疑い。
男は当時、携帯電話を5個所持。客室乗務員の注意で電源を切ったが、旅客機が動き始めると再び別の携帯を使用。その後も機長の命令を無視して使い続けた。旅客機は駐機場に引き返し、男を降ろして出発したため、約30分遅れた。
【共同通信】
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