＜河野談話＞「検証チームは５人で作業」菅官房長官

　菅義偉官房長官は２８日の衆院予算委員会で、従軍慰安婦への旧日本軍の関与を認めた河野洋平官房長官談話（１９９３年）の作成過程に関する検証について「政府の中枢に検証チームを作り、作業を行っている」と述べ、検証作業に着手していることを初めて公に認めた。検証チームのメンバーについては公表していないが、法律の専門家とマスコミ関係者の計５人で構成し、うち３人が女性であることを明らかにした。その上で「検証結果について国会から要請があれば、メンバーの実名も（あわせて）公表したい」と語った。

　日本維新の会の山田宏氏への答弁。

　また、菅氏は同日の記者会見で、安倍政権に河野談話を見直す考えがないことを改めて示したうえで、その理由について「日韓両国でさまざまなやりとりがあり、河野談話が生まれた。（証言者の）多くが亡くなり、事実関係の洗い出しは不可能で、政府としての見直しも不可能と判断した」と語った。検証内容は６月２２日の今国会会期末までに国会に報告される予定。【木下訓明】