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維新 石原氏「橋下氏と分党で一致」
5月28日 17時35分

維新 石原氏「橋下氏と分党で一致」
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日本維新の会の石原、橋下両共同代表は28日、名古屋市で会談し、会談後、石原氏はNHKの取材に対し、「結いの党との合流は認められないとして、党を二つに分ける分党をするよう求め、橋下氏もこれを受け入れ、日本維新の会を分党することで一致した」と述べました。
石原氏は29日、記者会見してみずからの考えを明らかにすることにしています。

日本維新の会は、結いの党との合流に向けた基本政策を巡り、石原共同代表の主張に沿って、「憲法改正手続きを踏まえた自主憲法制定による統治機構改革」などとする文言を盛り込みたいとしていましたが、結いの党は「『自主憲法制定』は今の憲法を破棄する意味に取られかねない」などとして、受け入れられないという考えを重ねて示しています。
こうしたなか、石原、橋下共同代表は、28日午後4時から名古屋市のホテルで、先週に続いておよそ20分間会談し、今後の対応を協議しました。
会談終了後、石原氏は記者団に対し、「私の言うことを了承していただいた」と述べました。
石原氏は、このあとNHKの取材に対し、「自主憲法の制定は、みずからの政治信条だ。自説は曲げたくない」としたうえで、「結いの党とは憲法観が大きく異なっており、合流は認められないので、党を二つに分ける分党をするよう求めた。橋下氏も、これを受け入れ日本維新の会を分党することで一致した。残念だが、しかたがない」と述べました。
石原氏は29日記者会見し、みずからの考えを明らかにすることにしています。
これについて、維新の会の松井幹事長は大阪府庁で記者団に対し、「まだ、橋下氏からの留守番電話しか聞いていないが、石原氏からはきれいに分党しようという提案があったということだ。そんなに長い話し合いではなく、石原氏も、さばさばして『もういいよ、俺は俺でやるから』ということだったのではないか。これ以上、結いの党との合流に向けた基本政策の表現のしかたに気を遣うのは耐えられなかったのだろう。石原氏から分党したいという提案があれば無理やり、羽交い締めはできない。今後のことは、橋下氏や松野国会議員団幹事長と相談して決めていきたい」と述べました。
一方、石原氏は28日夜、東京・港区のホテルで平沼・国会議員団代表、藤井・国会議員団総務会長、園田・国会議員団幹事長代理と会談しました。
藤井・国会議員団総務会長は、会談後、記者団に対し、「石原氏から、橋下氏と話し合った結果、分党することになったと説明があった。石原氏は橋下氏に対して、『結いの党との合流は認めるが、憲法観など私が国政に戻ることを決めた理念とは、結いの江田代表とは違う。一緒にできないと伝えた』と説明があった。私たちはこれを了承した。いつまでも同床異夢でいても、しかたがない」と述べました。
園田氏は会談後、記者団に対し、「今回の結果はよいことだ」と述べ、分党を求めた石原氏の判断を支持する考えを示しました。

自民「基本政策は整理しておくべき」

自民党の石破幹事長は東京都内で記者団に対し、「自主憲法の制定という、国の基本である憲法についての考え方が違うために党を割るということだが、日本維新の会が結党されてから衆議院選挙や参議院選挙で国民の審判を仰いできており、国家の基本政策はできれば政党を作るときにきちんと整理をしておくべきだったと思う。与党としては、維新の会が2つに分かれても政策や法案に理解をいただけるよう努力することは、これまでと変わらない」と述べました。

民主「協力関係を考えたい」

民主党の大畠幹事長は東京都内で記者団に対し、「突然の話で非常に驚いている。どのような経緯で分党という流れになったのかがよく分からないので、情報収集しつつ推移を見守りたい。野党は力を合わせるべきだという国民の声もあるので、今後、日本維新の会とどのような協力関係を築いていけるのか考えたい」と述べました。

みんな「影響はあまりない」

みんなの党の浅尾代表は記者団に対し、「分党すれば、結いの党と合流しても日本維新の会の当初の人数より少なくなるのだから、影響はあまりないのではないか。合流のために、維新の会が集団的自衛権の行使を巡る考えを変えるならば、整合性が問われることになる」と述べました。

共産「危険な役割を果たすだけ」

共産党の山下書記局長はNHKの取材に対し、「『自主憲法制定』と言おうが、『憲法改定』と言おうが、今の憲法を変える、とりわけ9条を変えるという点では一緒だ。新しい党が出来ても、安倍政権が進める憲法解釈変更による、海外で戦争する国づくりを、より右の立場から引っ張る危険な役割を果たすだけだ」と述べました。

結い「維新内部の話」

結いの党の江田代表はNHKの取材に対し、「日本維新の会の内部の話なので、われわれの立場からコメントすることはない。ただ、『自主憲法の制定という文言は認められない』という党の立場は、はっきりしており、今後の推移を見守りたい」と述べました。

生活「連携の話していきたい」

生活の党の鈴木幹事長はNHKの取材に対し、「驚いたが、党内にいろいろな考え方がある中で、無理やり合流するよりも新たな野党再編の展望が開かれたのではないか。今後の展開を見守りつつ、生活の党としては、いつでも、どこの党とでも連携の話をしていきたい」と述べました。

社民「いつか分かれる党」

社民党の吉田党首はNHKの取材に対し、「日本維新の会は、考え方がばらばらな人の集まりで、いつか分かれる党だった。橋下氏は、結いの党との合流を選んだということであり、そのときが来たということだ」と述べました。

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