iOS定番ファイラー5種の機能比較まとめ(GoodReader, Documents 5, iFiles, File Hub, FileExplorer)
iPhoneユーザーが押さえておくべきというファイラーアプリを独断で選出し、それぞれの特徴をまとめてみました。
ここで扱うのはGoodReader、Documents 5、iFiles、File Hub、FileExplorerの5つ。
もちろんこの記事で網羅できるものではないので、操作性などの感覚的な評価はせず、方向性や特徴で比較をしていきます。
GoodReader 4
300円(セール中)
販売: Yuri Selukoff
iPhone/iPadに対応
iOS 6.0 以降
ランキングに君臨し続ける定番ファイラーアプリ。
新バージョンの4が登場しましたがファイラーとしての性能は大きく変わることはなく、ここでは無印と共通として扱います。
ファイルの取り扱い
ローカル型
iPhoneに取り込んだファイルを操作するだけであり、サーバー上のファイルをいじるようには作られていません。
接続可能サーバー/プロトコル
SMB, AFP, FTP, SFTP, WebDAV, Dropbox, OneDrive, Google Drive, box.com
重要とされるのはSMB(またはSMB/CIFS)と呼ばれるもので、これが記載されていれば難しい設定や追加のソフト無しにHDD内のファイルを読み書きできると思ってよいです。
MacでもWindowsでもNASなどにも接続が可能となります。
日本語対応
zip解凍での文字化けあり。(UTF-8であれば問題ない)
UIや設定も英語です。
テキストファイルがEUCやShift_JISだときちんと表示されないが、手動で設定を変えることにより対応可能。
メディアファイル
iOSの標準でサポートするものだけ再生が可能。
備考
もはや目新しいところはないが、同期機能だけは他のファイラーよりも細かい設定ができる。(フォルダ単位での同期)
また個別のファイルを開くためのURLスキームが用意されているため、頻繁に特定のファイルを利用する場合には便利だったりする。
PDFに書き込みをする人、英語に抵抗がない人、同期機能を重視する人にオススメ。
Documents 5
販売: Igor Zhadanov
iPhone/iPadに対応
iOS 6.0 以降
丁寧に日本語化され、UIも大変素晴らしく、無料なためにとても人気が高い。
ファイルの取り扱い
ローカル型
サーバー上で行えるのは削除とリネームだけであり、GRと同様にローカルにダウンロードして操作をすることに主眼を置いている。
接続可能サーバー/プロトコル
SMB, FTP, SFTP, WebDAV, Dropbox, Google Drive, Box.com, OneDrive, SugarSync, Office 365 SharePoint, ShareFile, Yandex.Disk
日本語対応
zip解凍での文字化けあり。
アプリはきちんと日本語化されている。
テキストファイルは化けません。しかしUTF-8でないとサムネイルには反映されない。
メディアファイル
iOSの標準でサポートするものだけ再生が可能。
備考
テキストファイルなどの全文検索機能があるのですが、まだ発展途上な感じです。ちゃんと動けば便利そうなんですが。
あとはWebサイトをPDFなどで保存する機能があるくらいで、すごい機能が付いているわけではないんですが、無料なら文句なしですね。
人に薦めるならまずこれを。
無料がいい人、英語が苦手な人、デザイン重視の人にオススメ。
iFiles
400円
販売: Tom Biel
iPhone/iPadに対応
iOS 6.0 以降
完全なフラットにはなっていないものの、エッジスワイプで戻るなどiOS7スタイルにはなっている。
ファイルの取り扱い
オンライン型
画像や音楽、動画などをサーバーから直接ストリーミング再生できる。
サーバー上のファイルを削除したり、リネームしたりが自在に行えるので、GRよりも取り扱いがしやすい。
便宜上オンライン型と呼ぶが、もちろんダウンロードしてのローカル操作も可能である。
サーバー上の画像などはサムネイル表示してくれるため、目的のファイルが探しやすい。
接続可能サーバー/プロトコル
AFP, FTP/FTPS, SFTP, WebDAV, Dropbox, Google Drive, iCloud, Box.com, OneDrive, SugarSync, Flickr, Picasa, Facebook, Rackspace CloudFiles, CloudApp, PogoPlug, Amazon S3, Ubuntu One Files, ownCloud, 4Shared, also using Amazon S3: DreamObjects and UltiCloud.
対応サーバーは多く、ダウンロードも必要としないために大変便利なアプリではあるがSMBに対応していないため、WindowsやNasに接続するのは不便である。AFPに対応しているのでMacは特に設定もなく使える。
日本語対応
zip解凍での文字化けは無し。
アプリは英語。英語がわからなくても使えるレベルだと思う。
テキストファイルは化けません。
メディアファイル
iOSの標準でサポートするものだけ再生が可能。
対応フォーマットであればストリーミング再生で使えます。
備考
SMBに対応していないという欠点こそあるが、バランスの取れたファイラー。
また面白いのは、ファイルの移動をサーバーをまたいで指定できる点がある。
これはDropboxからBox.comなど、ダウンロード操作を介さずに送れるという便利なもの。
文字化けに困っている人、サーバーのファイルを整理したい人にオススメ。
File Hub
200円
販売: Gu Jing
iPhone/iPadに対応
iOS 6.0 以降
最近アップデートでSMB対応して良くなってきた。
日本語の文字化けに強い。
ファイルの取り扱い
オンライン型
Dropboxなどではサーバー上のファイルを直接見ることが出来るが、SMBからは未対応だそうでダウンロードしないとファイルを開けない。(対応予定)
サーバー上の画像などはサムネイル表示してくれるため、目的のファイルが探しやすい。
接続可能サーバー/プロトコル
SMB/CIFS, FTP, WebDAV, iCloud, Dropbox, Google Drive, Box.com, OneDrive, SugarSync, Yandex.disk, Baidu Cloud
日本語対応
zip解凍での文字化けはしないどころか、大量なリストからエンコードを選んだ上で解凍できる。
プレビューしてくれるのでリスト段階で化けない文字コードはすぐにわかります。
アプリはきちんと日本語化されている。
テキストファイルは化けません。手動でも文字エンコードを切り替えられるので心配なし。
メディアファイル
mp4, mov, m4v, avi, flv, wmv, mkv, rmvb, mpg, f4vに対応。
ストリーミング再生も可能。
備考
エッジスワイプでのメニューが軽快で使いやすく、日本語にも強い。
他にもミュージックライブラリのデータを引っこ抜けるという特徴があるので、音楽データをFile Hubに移した後でクラウドなどに上げるという芸当が出来る。
注意としては「それをダウンロードしますか?」というダイアログからダウンロードを行うと、完了後にファイルを勝手に開くという酷い仕様があるので、音楽や動画をダウンロードする際には気を付ける必要があります。ダイアログを使わないでダウンロードすれば平気ですけどね。
ちょっと不安定なこともある。
英語が苦手な人、日本語の文字化けに困っている人、動画も見たい人にオススメ。
FileExplorer
500円
販売: Steven Zhang
iPhone/iPadに対応
iOS 5.0 以降
上記のファイラーと比較するには異色な多機能アプリ。
ファイルの取り扱い
オンライン型
サーバー上の画像などはサムネイル表示してくれるため、目的のファイルが探しやすい。
接続可能サーバー/プロトコル
SMB/CIFS, WebDAV, Dropbox, Google Drive, Box.com, OneDrive
日本語対応
zip解凍での文字化けはしない。
アプリは英語。
テキストファイルは化けません。
メディアファイル
mov, mp4, m4v, mpv, avi, xvid, mkv, rmvb, wmv, flv, m2tsなど。
全部記載されているわけではないのでどこまで対応しているのかはわかりませんが、手持ちの動画はすべて再生できました。
AC-3もいけるみたい。
備考
ファーストリリースから使っていますが、長期に渡る機能追加によって非常に多機能なアプリとなっています。
特にストリーミング再生などにおいてはAcePlayerなどの専用プレイヤーよりも再生能力が高いのが驚きです。
さすがに快適に動画を見るにはnPlayerを使う方がいいですが、ちょっとサーバーの中身を整理しようという時に別のアプリを切り替えることなく動画ファイルなどを確認できるというのは非常にありがたい。
また前回のアップデートでは、FileExplorerがSMB接続しつつ他のアプリにHTTPストリーミング配信をするという変態機能が付きました。
何寝ぼけたこと言ってるんだと試してみたところ、これがきっちり動いてくれちゃうもんですから驚きです。
FileExplorerがバックグラウンドでNASにアクセスしつつ、同時に表のVLCに渡して動画再生という具合に。
VLCやAVPlayerなどのSMB非対応プレイヤーを使っている方には便利かも。
しかしUIが野暮ったい。
無料版はクラウド接続と動画再生ができませんが、SMBファイラーとしては使えます。
サーバーの整理がしたい人、動画プレイヤーとしても使いたい人、UIが野暮ったくても平気な人、変なアプリが好きな人にとてもオススメ。
まとめ
さて、5つの主要ファイラーを紹介したわけですが、大事なのはローカル指向なのかオンライン指向なのかで使い方がまるで違うというところです。
ひとつのアプリで全部をこなそうとせず、ローカル型とオンライン型の特性を理解して使いこなせるようになると良い感じです。
私の場合はGoodReader4をメインに、サブとしてFileExplorerを使う感じです。
ファイラーなんてどれも同じだろうと思っている人、
なんとなく評判のいいアプリを使っているというだけの人も、これを参考に選んでみてください。